「なぜここにゴマがついているのか?」
先日、よく行くチェーン店のうどんやさんの壁に、煎ったゴマが数粒ほど張り付いてました。
本当にどうでもいいことなのですが、なぜか無性に目につき、
しばらく壁を眺めたり、自分のうどんに入っているゴマを交互に見たりして、
僕はあることに気がつきました。
そして、それに気づいた瞬間、気持ちが悪くなって、箸が進まなくなりました。
これはきっと…
一度人の体内に取り込まれそうになって、生還したゴマなのです。
恐らく、くしゃみか、むせたのか、とにかくそういう感じです。
勿体無いのでうどんは完食して、店を出ました。
勿論、二度と行くもんか!
と思いました。
でも…
もしかしたら、店員さんの掃除が行き届いていなくて、明日も取られていないんじゃないか。
とか、考えてしまい、
そうなるともう、気になって仕方がなくて、
その日は完全にゴマのことで頭がいっぱいでした。
もしも、翌日、そのうどん屋と同じ距離にバンクシーの絵が描かれている壁があって、ゴマかバンクシーか、どちらかしか見ることが出来ないと言われたら、
僕は、迷わずうどん屋の壁に張り付いたゴマを見に行きます。
そのぐらい、気持ちはゴマでした。
そして、翌日、僕は再びそのうどん屋に行き、昨日と同じ席に座り、
壁を探しました。
そこには、なんと!
昨日と同じゴマがそっくりそのまま張り付いていました。
ふと、実はついてないけど、ついてるように見えるみたいな、トリックアートなんじゃないかな?
と思いましたが、
やっぱり、
完全に張り付いていました。
そして、昨日と同じように気分が悪くなりましたが、なんとかうどんは頑張って完食しました。
僕がこの話で何を伝えたいのかというと、
この世界に存在するものは全て、
ほんの少しだけ、見る角度を変えると、まったく違った印象になる。
ということです。
明日は見に行きません。
絶対に。
いや、たぶん。
◼️monogatary.comにて「月に行った猫」を更新しました。今、12話まで書いております。
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そんな和田です。