こないだ、少し急な坂道を登っていると、僕の横でボソッとおじいさんが呟いた。
「若者の街は坂が急で困る、だから若者の街には坂があるんだろーなー」
それは、独り言なのか僕に話をしているのかは怪しかったが、僕はそのおじいさんに訪ねてみた。
「どういう事ですか?」
するとおじいさんは、しわがれ声でこう言った。
「坂は儂の様な老人を淘汰する、だから若者の街には坂があるんだよ。」
若者の街には坂があり、坂はお年寄りを淘汰する為の役割…この発想なんだか凄いです。
確かに僕が若者の街だとイメージする街には坂が幾つもあって、お年寄りの方には不便だと思います。
でも、逆に坂があったから年配の人が離れていって若者の街になったかもしれないし、そもそも坂は関係ないのかもしれない。
そして、もう1つ気になったのは、このおじいさんの「儂(わし)」という一人称。
「儂」はいつどんなきっかけがあって儂になったのか?
それはどこかの方言で最初から儂だったのか。
それとも後から儂に変えたのか。
だとしたら、それは小学生が急に「ママ」から「お母さん」に変えるときくらい気恥ずかしいモノだったのか。
もしかすると、俺➡儂になったのではなくて、ポケモンのアチャモからバシャーモになるみたいに、間にもう
1つ進化形態があって、俺➡小生➡儂で、実は小生が間に挟まってたのかもしれない...。
儂をたまに使う人がいるけど、ずっと気になってました。
もし、分かった人がいたら教えてください。
後、坂つながりで…
昨日近所の坂道で小学生の男の子二人組が、一つのメロンパンを二人で食べていて、その時点でだいぶカワイーんですけど、メロンパンの表面だけを食べる子がいて、「おい、かさぶたばっかり食べんなよー」と喧嘩してて、メロンパンの表面は「かさぶた」だという事が分かりました。良かったです。