東照宮陽明門1/80製作と絵図から立体化を試みた室町期の武家屋敷模型 |  Kyotoから創造するARTBOX45°

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 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

宗秀斎です。

 

久々の投稿です。

この間、先々月に完成させたジオラマの反響を受けてYahoo!ニュースなどネット新聞各社から取材を受けたり、TV出演のロケ収録など

一気にどど〜と追われる日が続き、気がつけば秋を迎えることになりました(汗)

 

その反響を受けたジオラマがこちら。室町時代の武将、細川氏邸宅を洛中洛外図から立体化を試みたものです。
 
これまで何点か同じ細川邸を製作していましたが、今回はよりスケール感ある武家屋敷ジオラマに。今後の展示用のために製作したものですが、動画撮影してXで投稿したところバズってしまいました(^^;)
ニッチなテーマですが、僕としては歴史にまつわる建物など多くの方に興味を持って頂けたことが何よりも嬉しい出来事でした。今後、この武家屋敷も含め、何点か展示できるよう機会を作りたいと思っています。
 

話が変わって前回の記事でTV番組の出演について触れていたのですが、先月その番組収録のロケを無事に終えました。見るのも恥ずかしいくらい悠長に話せず言葉が詰まったり、手探りで実演したりと台本を渡されてもその通りに上手く話せず番組ディレクターにどれほどフォローして頂いたことかと思いながら収録に挑みました。番組としてこれでいいの?と上手く編集して下さることを願いつつ今月、放送予定です。

 

さて、今年も残すところ僅かとなり、現在はお客様からのご依頼製作で終わりそうな気がしています。

先月から進めていた日光東照宮陽明門1/80模型が完成しました。組立、塗装しめて延べ60時間費やした今年最後の超絶細密塗装模型。

今回も京都にある金箔老舗から取り寄せた24K金箔色やサビカラーなどあらゆる塗料を使い分けながら極彩色彫刻の細密描写に挑みました。

 

袖塀の裏側。本当はここまで凝らなくても良いと思いながらも神経質なのでとことんやり切ってしまいます。
模型にも性格出ますね(笑)

 

 

 

 

 

柱の紋様も真っ白だと分かりづらいので浮かび上がらせるようウェザリングで演出。

 

 

1mmあるかくらいの稚児といった人物の彫刻を描く作業。瞼がブルブルと痙攣を起こしてしまったり(笑)

 

 

 
描写していると神経もだんだん細くなり、体力というより忍耐、根気のいる作業。塗装が細密すぎて途中で嫌になって投げ出したり、考えるだけで億劫になり積みプラのままとは良く聞きますが、もはや精神修行といっても過言ではない!とそんな気持ちになるくらいメンタルが強くないと続きません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成後、恒例の屋外撮影へ。この景色を見るために頑張ってきたようなもので今までの苦労が吹き飛ぶ楽しい撮影時間でした。

 

 

日光に照らされた金彩が生えます。日光だけにその名に相応しい神々しい姿として蘇ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真だけ伝わらないこともあるので360度見渡せるよう動画撮影してみました。
 
現在、模型関連でとある企画が進んでいて、もし実現しましたら皆様に良いご報告ができればと思っています。
そんな関係でまたブログも長い間お休みするかもしれませんが(汗)
Xのアカウント@sousyuusai_arで何かしらつぶやいてますのでよろしくお願いします^^
 
今年は何かとジオラマを取り上げられることが多い年となりましたが、無理なく自分のペースで
続けていけたらと思いつつ公私共に年末まで乗り切りたいと思います。