新宿野戦病院 | 野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

おとといから始まったクドカンの「新宿野戦病院」。

 

よる10時からの放送なので、9時台に床に就く爺は翌日(昨日)に録画を観るしかない。

 

面白くわくわくしたが、初回はまるで見本市、登場人物たちの。

 

歌舞伎町にある病院が舞台で、救急患者がつぎつぎ運ばれてくるものの外科医がいないのでにっちもさっちもいかない。

 

そこに救世主として登場するのが米軍で軍医を務めた日本人(小池栄子)。

 

だが彼女が主役かというと、実は登場人物にそれぞれ個性があり過ぎて、目移りする。

 

みんなが主役。

 

病院を美容クリニックにして大儲けしたい美容皮膚科医=仲野大賀、アル中の病院長=柄本明、男か女か不明の婦長=塚地武雄、経理担当=高畑淳子、小児科医=岡部たかし、院長の弟=生瀬勝久、不法滞在の外国人を助けるNPO法人のボランテイアでかつ怪しげな夜の女=橋本愛、警官=濱田岳・・・・一癖も二癖もありそうな一人一人のキャラを解剖するだけでも時間がかかる。

 

それほどクドカンは登場人物を細やかにというか巧妙に、魅力的に描いている。

 

凡庸ドラマの、主役だけ重厚で脇役は絵にかいたようなぺらぺらという作りではない。

 

ちょい役に至るまで丁寧にキャラを描き、目を離せない。

 

ただ初回なので、展開についていけないこっちは翻弄され、目まぐるしいほどだった。

 

でも初回を観て、だいたいが呑み込めたので2回目以降は楽しめそう。

 

初回で面白かったのは英語の「Yeah」と日本語の「いいえ」。

 

主役の軍医=小池栄子がそれをごまかすときに使いこなす。

 

彼女は日本の医師免許を持たない。

 

それを問われると「イエ~」という、日本語では否定、英語では肯定。

 

面白い。

 

一番笑ったのが病院で住みこむことになった彼女が部屋をみてがっかりするが、婦長=塚地武雄が「ほらよく言うでしょう、住めばミヤコ蝶々」

 

笑った。

 

楽しみが増えた