おはようございます![]()
台風、直撃にお住まいの方、お気をつけてください
今日はちょっと気になる銘柄を
✅くら寿司(2695)
最近、何かと話題になっています。
👉「ちいかわ」コラボキャンペーン中止
👉ネット上で「異物混入」をめぐる投稿
👉3Q決算も大幅減益
と、材料が重なっています。
ところが株価は意外と崩れていません。
ここが今回のポイントです。
■ 「ちいかわ」コラボ問題
くら寿司は「ちいかわ」とのコラボキャンペーンを実施していました。
ところが9月5日、会社はキャンペーンについて、
👉 従業員による不正行為が判明したため、9月6日から中止する
と発表。
景品配布やコラボメニューなど、複数の企画が中止となりました。
人気コンテンツとの大型コラボですから、これは普通に痛い。
楽しみにしていたお客さんも多かったでしょうし、企業イメージへの影響も気になります。
■ そして今度は「異物混入」をめぐる投稿
さらに9月には、ネット上で異物混入をめぐる投稿が話題になりました。
これに対してくら寿司は9月16日、保健所による確認と外部調査機関による調査を実施。
その結果、
👉 店内で当該生物の生息は確認されなかった
と発表しています。
ここは非常に重要です。
ネット上で話題になったことと、実際に店舗で確認されたことは別問題。
なのでこの記事でも「くら寿司で○○が発生した」とは断定しません。
あくまで「異物混入をめぐるネット投稿が話題になり、会社が調査結果を公表した」という事実として見ていきます。
■ 見るべきはニュースだけじゃない
ここからが株の話です。
9月18日のくら寿司は、
✅1,673円
前日比 ▲32円
▲1.88%
移動平均線を見ると、
MA5 1,680円
MA20 1,716円
MA60 1,663円
現在はちょうどMA60付近
そして市場建玉では、
✅抵抗線 1,726円
✅平均コスト 1,666円
✅支持線 1,600円
つまり今のところ、
1,600円〜1,726円
このレンジでの攻防がポイントになりそうです。
■ 悪材料が続いたのに、なぜ株価は崩れない?
くら寿司の株価は、6月に1,514円まで下落。
その後反発して、8月には1,775円まで上昇。
そして現在は1,673円。
9月7日には「ちいかわ」コラボ中止を受けて、
終値ベースで▲2.5%となりました。
さらに9月11日までの週では▲3.7%と下落。
一方で、9月18日には1,719円まで戻す場面もありました。
つまり、
悪材料が出た=株価がそのまま崩壊
とはなっていない。
ここが面白いところです。
■ そして決算を見ると
スキャンダルだけを見ていてはいけません。
9月11日に発表された2026年10月期 第3四半期決算を見ると、
✅売上高 1,896億円(+4.4%)
と増収。
ところが、
✅営業利益 28.45億円(▲45.2%)
✅経常利益 34.69億円(▲37.7%)
✅純利益 20.30億円(▲41.3%)
となっています。
つまり売上は伸びている。
でも利益は大きく減っている。
ここは株主として普通に気になります。
■ しかも会社予想は据え置き
会社の通期予想は、
✅売上高 2,570億円
✅営業利益 50億円
✅経常利益 52億円
✅純利益 30億円
3Q累計で経常利益34.69億円。通期52億円なので、単純計算では4Qで約17.3億円の経常利益が必要です。
つまり今後は、
👉 利益が本当に回復してくるのか
ここを確認する必要があります。
■ そして、もう一つ気になったのが「信用残」
ここで最初、「信用売りが多い」と思ったんですが……
ちょっと待て。
これ、優待クロスじゃないの?
という疑問もありますよね。
実際、優待銘柄ですから、信用売りを見るときには注意が必要です。
ところが今回の数字を見ると、
9月4日 信用売残 16.04万株
↓
9月11日 信用売残 81.43万株
なんと、+65.39万株です。
一方、信用買残は
24.42万株 → 28.92万株
なので、こちらは+4.50万株。
結果として信用倍率は、
1.52倍 → 0.36倍
まで低下しています。
■ 「優待クロスだから」で片付けていいのか?
ここは慎重に見たいところ。
くら寿司の2026年の株主優待権利確定日は4月30日。
9月は優待権利取りのタイミングではありません。
したがって、9月に急増した信用売残81万株を、単純に「優待クロス」と説明するのは難しい。
一方で、
「じゃあ全部が純粋な空売りなのか?」
というと、それも断定できません。
信用売りには、
空売り
ヘッジ
裁定関連
その他の需給要因
など、さまざまな取引が含まれます。
だから「信用売りが増えた=下落を予想している投資家が65万株増えた」と決めつけるのも危険です。
■ ただ、時系列はちょっと面白い
9月7日、「ちいかわ」コラボ中止。
この日のくら寿司株は、
▲44円
▲2.5%
売買高は238万株まで膨らみました。
そしてその週の信用残を見ると、
売残16万株 → 81万株
へ急増。
つまり、
コラボ中止
↓
株価下落
↓
出来高急増
↓
信用売残急増
という動きになっています。
もちろん、これだけで「スキャンダルを見て空売りした」とは言えません。
でも、市場参加者のポジションが大きく変化したこと自体は確認できます。
ここは観察しておきたいところ。
■ じゃあ、ここから何を見る?
私なら3つ。
① 1,600円
まずここ。ここを維持できるのか。
もし明確に割ってくるなら、6月安値の1,514円が意識されてきます。
逆に1,600円前後で何度も反発するなら、下値で買う投資家がいる可能性があります。
② 1,726円
次が上。市場建玉で表示されている抵抗線です。
ここを出来高を伴って突破できるのか。さらに1,775円付近まで戻れるのか。
③ 信用残と決算
そして一番重要なのが、株価だけを見ないこと。
信用売残がどうなるのか。買残はどうなるのか。
そして、利益が回復してくるのか。
ここをセットで確認します。
■ 今回のくら寿司で思ったこと
株をやっていると、悪材料が出た瞬間に
「これはダメだ」と思ってしまいがち。
でも、ニュースと株価は必ずしも同じ方向には動きません。
今回のくら寿司も、
・従業員の不正行為による「ちいかわ」コラボ中止
・異物混入をめぐるネット投稿
・3Q営業利益▲45.2%
・信用売残の急増
と、気になる材料が重なっています。
それでも株価は1,600円台で踏ん張っている。
だからこそ、
「悪材料が出たから売る」
ではなく、
「悪材料が出た後、市場がどう反応しているのか」
を見る。
これが大事なんですよね。
■ くら寿司、私はここを見ます
現在1,673円。
私なら、
1,600円
↓
1,726円
↓
1,775円
この3つをまず監視。
そして、
株価 × 出来高 × 信用需給 × 決算
をセットで見ていきます。
👉️スキャンダルだけで判断しない。
👉️信用売りだけでも判断しない。
👉️決算だけでも判断しない。
全部を重ねて、
「市場はこの問題をどう評価しているのか?」
を見る。
くら寿司は今のところ、買いでも売りでもなく、
かなり面白い観察銘柄です。
次にどちらへ動くのか。
ちょっと追ってみたいと思います😊