徒然草 第七十二段
この段では兼好法師は枕草子の口調を真似ながら、「物が多すぎて下品に見える場合」を書き出して
いる。具体的には
・身の回りの道具の多さ
・硯に筆が多いこと
・仏像が多すぎる持仏堂
・石や草木が多い庭
・家の中に子供や孫がたくさんいること
・言葉が多い人
・自分の善行を自慢した手紙
等を上げている。書き出していて笑ってしまった。僕自身の事を書かれている気も時折したからだ。
ミニマリストという言葉がある。兼好は800年近い昔にミニマリストの精神を既に持っていたという事
なのかもしれない。但し、それは兼好自身の手柄とも思えない。仏教の中に、既に十分にミニマリスト
の精神が宿っているからだ。
それにしても子供や孫の多さも下品なのか。子だくさんという事が美徳であった時代もあった気も
しているが、良く考えるとお金持ちだけに許された美徳だったのかもしれない。