「村上春樹 翻訳全仕事」

村上春樹の仕事は翻訳を抜きにして語ることは出来ない点に関してはあらかたコンセンサスに
なっていると僕は思う。
懐かしさを一杯感じながら本書の頁をめくった。ここで紹介される一冊一冊を僕は
当時から読んできたからである。
初めて村上の翻訳を読んだのは1984年頃であったから30年以上前の話だ。
本書を読むことは村上翻訳の30年を俯瞰することだけではない。僕自身が自分の30年を
思いだしていくことでもある。一つ一つの作品を読んだ時期を思いだしながら、「僕も遠い
ところまで歩いてきたな」と強い感慨を覚えた。これこそ、同時の作家の本を読み続ける
ということの醍醐味であると言って良い。村上が「翻訳することを通じて何を得てきたのか」
をリアルタイムで見ることが出来たことは幸福な読書体験である。
なっていると僕は思う。
懐かしさを一杯感じながら本書の頁をめくった。ここで紹介される一冊一冊を僕は
当時から読んできたからである。
初めて村上の翻訳を読んだのは1984年頃であったから30年以上前の話だ。
本書を読むことは村上翻訳の30年を俯瞰することだけではない。僕自身が自分の30年を
思いだしていくことでもある。一つ一つの作品を読んだ時期を思いだしながら、「僕も遠い
ところまで歩いてきたな」と強い感慨を覚えた。これこそ、同時の作家の本を読み続ける
ということの醍醐味であると言って良い。村上が「翻訳することを通じて何を得てきたのか」
をリアルタイムで見ることが出来たことは幸福な読書体験である。