秘仏とは何なのか
秘仏というものがある。
秘仏にも色々ある。年に1回公開するものもあれば、数年に一回、若しくは数十年に一回というものまで
ある。勿論、絶対秘仏といって、一切公開されないものもある。
全国に何体秘仏があるのかをネットで調べてみたが、なかなか数も出てこない。要はたくさんあるということ
らしい。
僕の興味は、どのような思想が「仏を秘する」ということにしているのかということだ。僕の理解では、仏像とは
文字が読めない人にも仏教を学ばせるためのある種の「本」であるというものだ。百聞は一見に如かずという
言葉をそのまま援用したのが、仏像なのだと思う。
そんな「本」を読ませないということが、秘仏だとしたら、これはいかなる理由があるのか。そう考えることは
案外楽しいものだ。
「観てはいけないもの」と書いている。人間は「観てはいけないもの」に対して非常なる好奇心が湧く。
「鶴の恩返し」等もその一つであるし、いささか下世話だが、「ヘアヌード」もその一つだったという歴史
でもある。「観れない」ことで高まる権威とでもいうべきか。秘仏を思いついた日本人は、見せないことで
高まる宗教心等も考えていたのかもしれない。