「南海トラフ地震」

南海トラフ地震という言葉をよく聞く。大きな被害が予測されていると言われている。一方、僕は南海トラフ
については全く無知である。という背景で本書を読むことにした。
東日本大震災の時には僕はインドネシアに住んでいた。あの災害を日本で経験した友人や会社の同僚と、経験していない僕は、ある意味では話が合わない。彼らの体験したものが僕にはない。これはある種の欠落感にも
なっている。
については全く無知である。という背景で本書を読むことにした。
東日本大震災の時には僕はインドネシアに住んでいた。あの災害を日本で経験した友人や会社の同僚と、経験していない僕は、ある意味では話が合わない。彼らの体験したものが僕にはない。これはある種の欠落感にも
なっている。
そんな僕だけに、本書を読んでいても現実感にやや欠けるのはしょうがないと思う。但し、本書で
展開される「想定される被害」の大きさにはいささか驚いた。
本書の最後の部分で著者は以下のように言っている。
「技術の進歩により、小さくて頻度の高い現象から徐々に災害防止がなされてきた。自然のままならば
毎年土砂災害や洪水に見舞われる地域でも、一生に一度も災害を受けないで済むようになってきた。
そのため、私たちは自然を克服してしまったかのような錯覚に陥っている」(206頁)
著者が指摘されている「錯覚」はまさにその通りだろう。僕ら人間は弱い存在である。地表がちょっとくしゃみを
しただけで、大災害に遭ってしまう存在だ。地球からしてみるとなんということもない事象が致命的になってしまう
人間というものをよく再認識すべきだ。それが本書を読んだ読後感になった。