俳句について その1
俳句という形式の詩について考えている。
俳句の特徴は、基本的には十七文字という制限を受けている点にある。
制限を受けるということは、不自由を意味することが普通であろう。但し俳句の場合には
かかる制限を受けていることこそが、真髄である。
俳句の本質とは「捨てること」だと考えてみる。
無数の文字と言葉があるなかから十七文字だけを選ぶことは、十七文字以外の全ての可能性を
捨てる作業でもある。
無限に捨てていく作業を通じて、俳句の作者は、俳句の読者に、自分が何を捨てているのかを
見せていくことになる。
その捨て方の手さばきが、即ち、俳句という詩である。
その意味では俳句は手さばきという「動作」を見せることなのかもしれない。