同床異夢の文章 | くにたち蟄居日記

同床異夢の文章


「この文章の優れているところは、双方が自分にとって都合が良い解釈ができる余地があるという点
であり、その意味で典型的な同床異夢の文章と言える。お互いの立場が非常に乖離していて埋められない
場合に、そのような形で問題を処理するというのは外交上の知恵だといってもよい」
                                                                        --「危機の外交」 東郷和彦 --

 AGREE TO DISAGREEという言葉も思いだした。

 人と人が完全に合意することは基本的にはなかなかあり得ない。そう考えておくことはある種の「大人の
知恵」である。その場合には、お互いが勝手に納得し合い、かつ、相手の納得は自分の納得とは違う
という点を理解することは、実は現実的であるということだと思う。

 僕は教養とは「自分とは違う考え方を持つ他人がいるということを認める」ということだと
思っている。その意味でも上記言葉には響くものがあった。