エセー 第一巻 第二章 | くにたち蟄居日記

エセー 第一巻 第二章


  「小さな悲しみは口に出せるが、大きな悲しみは口をつぐむ」

 あまりの事態に言葉を失うともいう表現も思いだした。

 僕らは事象や感情を言語という表現で把握する。自分が感じたある種の感情を言葉で
表すということは、その「ある種の感情」を「整理」することに他ならない。その意味では、
「整理できないような大きな感情」は、言葉にならないということなのだろう。

 モンテーニュは自身を「生まれつき、感じ方がにぶくて、おまけに、これを日々理屈という
外皮でおおって、ぶあつくしている」と表現している。「理屈という外皮」という部分がなんとも
言えず彼らしい表現の仕方ではある。