ホビット 竜に奪われた王国 | くにたち蟄居日記

ホビット 竜に奪われた王国

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ホビットシリーズ2作目である。

 まず竜の造型は素晴らしい。原作を遠い30年以上前に読んでいた頃は竜の場面を
どう想像すればよいのかは結構難しい課題だった。特に竜とビルボの会話の場面が微妙である。
本来恐ろしいはずの竜が会話に応じている点で、原作での竜の恐ろしさは半減していた。それは
竜を擬人化したことによるやむを得ない「副作用」であったと今思う。

 翻って映画を観ると、その部分は、かなり改善されている。会話自体と竜の恐ろしさは
綺麗に両立している印象が強い。これがCGの威力ということなのだろう。ロードオブザリング
でも同様であったが、やはり今日の技術を待つしかなかったということなのだろう。

 では「映画」としての出来はどうか。

 映画としては良く出来ているものの、やはり、アクションに流れている感が強い。これこそが
CGの「副作用」だと思うのだが、次から次へと展開するアクションを2時間以上観ていると
かなり疲労してくる。アクションシーンを観ること自体に緊張を強いられるわけであり、
2時間緊張を強いられることが映画鑑賞として正しいかどうかは疑問である。端的に言うと
メリハリがなくなるわけだ。

 但し、それでもトールキンの割とコアなファンとしては本作が出来たこと自体が非常に
嬉しい。最終作を観ることがやや寂しく感じることも確かだ。