人に致して人に致されず
「孫子に経営を読む」という本を読んだ。著者は伊丹敬之という経営学者
である。
その中で「善く戦う者は、人に致して人に致されず」という言葉の紹介があった。
これは現代語に直すと「相手を自分のペースに乗せることが大事であり、相手の
ペースに乗ってはいけない」という意味だろう。
似た言葉は多い。
「相手の土俵で戦うな!」
「相手のゲームになっていないか?」
というような言葉は仕事でも結構使う。家庭においても配偶者とのパワー
バランスは、まさにこの「孫子」の言葉が強く思われるではないか。
ディファクトスタンダードを作るというのも同じ事を意味している。
de facto standardとは 「事実上の世界標準」という意味だ。例えば
一時期のマイクロソフト社のWINDOWSがそうだった。
もっと言うと「時間」もそうなのだろう。
なんで英国のグリニッジ天文台の時間が世界標準だったのかというと、
そのころの英国が世界一位だったからだろう。そういう「標準」
を作ってしまう、ゲームのルールを作ってしまう、というようなことが 物事に
於いて「勝つ」ための方法なのだと孫子という方は2000年以上も前に言っていた
わけだ。まだ日本は縄文時代の頃に。