世界で一番短い小説 | くにたち蟄居日記

世界で一番短い小説

世界で一番短い小説と言われている作品を知っていますか?作者はあのヘミングウェイである。友人との賭けで作ったものと聞く。具体的には
 
「 For sale,  Baby shows,  Never worn 」 
 
だ。この6文字だけである。これが小説だそうだ。

 
 訳してみよう。
 
 「売り物! 新生児用の靴! 新品同様!」
 
 こういうと別になんてことはない話だ。なにが小説なのかわからない。
ただのポップみたいにも見える。

それではもう少し表現を変えてみよう。
 
  「売ります、赤ちゃん用の靴、 未使用です」
 
  更に表現を変える。
 
  「お譲りします。赤ん坊の靴です。結局履かれることはありませんでした」
 

 ここまで書くと情景が浮かび上がってくる。例えば「貧しい若夫婦が
涙にくれながらガレージセールをやっている」というような風景が立ち上ってくる
わけだ。これなら小説と言えるかもしれない。
 
  言葉の力は凄い。我々の生活もすべて言葉を通じて行われていると僕は思う。
その中で言葉はやはり大切なのだと 改めてヘミングウェイに教わった気もした。