死者とは
若松英輔という方の「涙のしずくに洗われて咲きいづるもの」という本を読んでいる。
まだ読了したわけではないが、若松という方は絶えず「死者」というものに思いを凝らされている。
いや、むしろ死者が若松という方に思いを凝らしているという言い方が正しいのかもしれない。つまり
端的に言うと、死者が生きているということを繰り返し書かれているのだ。
死者が生きているということはどういうことか。それを考えるには、「生きている」ということ
は何なのかという点をまず考えないといけないに違いない。自分にとって生きている他者とは何なのかを
突き詰めて行くと、それは死者でも全く構わないし、むしろ死者の方が、もっとも自分の身近にいる生きている他者なのかもしれないということか。
日本ですら毎日300名程度亡くなっている。その殆どの方は僕にとっての死者ではないかもしれない。
知り合えなかった方は僕にとって死者ではあり得ないということなのだろうか。