楽天の優勝
楽天の優勝をテレビで観戦した。普段余り野球を観ない僕ですら、観てしまったのは今年の日本シリーズの
展開が劇的だったからだ。
世論というものがある。世の中で形成される「大きな合意」という意味もあるかもしれない。おそらくは今年は
楽天が優勝することには日本全体の「大きな合意」であったと思う。
僕が初めにそれを感じたのは1985年の阪神タイガースであり、1993年のヤクルトスワローズにて確信を得た。
毎年、かかる「大きな合意」が形成されるわけではない。むしろ、ごくたまに形成されるだけのような気もする。2013年はそんな「ごくたま」の年だったかもしれない。まるでワインに使うブドウの品質のようなものだ。
九回裏の田中投手の登板には賛否両論があるだろう。但し、それも世論の一つだったと思う。あの場面に彼が
登板することは、おそらくは、既に「大きな合意」があったはずだ。
観戦していた限りでは、疲労で制球もいささかままならず、かなりのピンチを実際に招くことにもなった。
田中を登板させた星野監督にしても、あそこで田中投手で負けてもしょうがないと思っていなかったと
言えるだろうか。
但し、打席に立った巨人の選手も無意識のどこかで田中投手を打ってはいけないと思っていたのではなかろうか。巨人の原監督にしても、おそらくは。
日本シリーズは、予定調和的に、終わったと僕は思う。たぶんそれが今年の日本にとって一番良かった
のだろうなとも思う。