「くちづけ」

重い映画だ。映画を観てからレビューを書くまでにかなりの時間を要している。今なお書く事自体が難しいと思っている。
本作の主人公である愛情いっぽんが最後に選択する「解決策」には言葉も出なかった。但し、考えてみると僕らは普段から同じような話を新聞等でも良く見ている。新聞での取扱いも普通はさほど大きくない。従い読み流してきた自分がいる。今回2時間という長丁場で見せつけられたことで、初めて障害を持った方とその周囲の方に関してある程度考える機会を得たことになった。
いっぽんがそれを選んだ理由は何か。作中では「他人の負担を掛けたくないから」であったろうと語られる。
そう語っているのはいっぽんと共に生活を過ごしてきた方たちだ。彼らは「どうしていっぽんさんは相談してくれなかったのだろうか」と涙を流している。但し、もしいっぽんが彼らに相談していたとしたらどうなったのだろうかと考えることも大事だ。ここからはある程度想像を逞しくしなくてはならない。
いっぽんが相談したら周りの方は間違いなく負担を背負うことを申し出たと思う。また負担に耐えることを決意
したに違いない。但し、そうであってもいっぽんは自分の娘の将来に確信を持てなかったのではなかろうか。
であるなら、自分自身で決断しうる道を選ぶしかなかったのかもしれない。周りに相談しなかったのは、相談
されること自体が周りの方の負担になるといういっぽんの思い遣りだったとも思える。
繰り返すが、この話は、数ある似たような、但しひとつひとつどれもが特別な、話の一つなのだろう。
そもそも実話に基づいた原作であるとも聞く。
本作の主人公である愛情いっぽんが最後に選択する「解決策」には言葉も出なかった。但し、考えてみると僕らは普段から同じような話を新聞等でも良く見ている。新聞での取扱いも普通はさほど大きくない。従い読み流してきた自分がいる。今回2時間という長丁場で見せつけられたことで、初めて障害を持った方とその周囲の方に関してある程度考える機会を得たことになった。
いっぽんがそれを選んだ理由は何か。作中では「他人の負担を掛けたくないから」であったろうと語られる。
そう語っているのはいっぽんと共に生活を過ごしてきた方たちだ。彼らは「どうしていっぽんさんは相談してくれなかったのだろうか」と涙を流している。但し、もしいっぽんが彼らに相談していたとしたらどうなったのだろうかと考えることも大事だ。ここからはある程度想像を逞しくしなくてはならない。
いっぽんが相談したら周りの方は間違いなく負担を背負うことを申し出たと思う。また負担に耐えることを決意
したに違いない。但し、そうであってもいっぽんは自分の娘の将来に確信を持てなかったのではなかろうか。
であるなら、自分自身で決断しうる道を選ぶしかなかったのかもしれない。周りに相談しなかったのは、相談
されること自体が周りの方の負担になるといういっぽんの思い遣りだったとも思える。
繰り返すが、この話は、数ある似たような、但しひとつひとつどれもが特別な、話の一つなのだろう。
そもそも実話に基づいた原作であるとも聞く。
自分が何が出来るのかを考えていささか途方にくれたが、それでも、ある種の認識を得られたことが本作を
鑑賞した結果であった。今はこのくらいしか言えない。今後考えていきたい。
竹中直人、嶋田久作等の演技達者ぶりには感銘を受けた。橋本愛もある種のリアリティーがあって良かった。