U君への返事  「さて 『結果』 とは何なのか」 | くにたち蟄居日記

U君への返事  「さて 『結果』 とは何なのか」

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                              くにたち ロージナ茶房にて
 
U君へ
 
 返事が遅れたが、これは今週ずっと貴兄のメールについて考えていたからです。
 
 「結果とは何か」を考えているうちに「結果」という字とは何なのかと思いました。
 
 「果を結する」とはまさしく果物のイメージなのでしょう。果物が実を結んだ状態を「結果」というのかなと。
 
 では果物とは何か?
 
 果物とは中のタネとそれを取り巻く果肉です。我々は果肉を食べてタネを
捨てているわけですが、じゃあなんで果肉がかように美味しいのかと
考えるとこれは「誰かに食べて貰う」からなのでしょうね。これはあきらかに
植物の知恵です。
 
 植物の大きな問題は移動できないことにあります。足があるどころか
根が生えてしまい、多くの場合移動することは致命的です。従い
動けない。
 
 動けない植物がどうやって子孫を残していくかというと
「自分が生えている場所」とは違った場所に子孫を移動するしかないのだと
思います。そう思った植物はタネを移動させることを考えた。自分が移動
できない以上、他人に移動して貰うしかない。その為にはその他人にタネ
持って行って貰えるようにしなくてはならない。
 
 これは凄い知恵だと思いますね。その他にも蜜を蓄えてハチを呼んだり、日光を光合成でエネルギーに変えたりする植物には驚嘆するしかないと思います。
(動物と比べて歴史が長い分、年月に練られてきた知恵の深さが違うのだと思います)
 
 
 それが果物の本質なんだと思います。
 
 
 U君、では、我々はどうなのか。
 
 
 我々はある時期にある場所で仕事をしています。「時期」と「場所」が限られている
点では実は植物と大差がないのかもしれない。我々は思っているほど「移動」
出来るわけではないと思います。
 
 限られた場所と時間の中で何が出来るのかと考えているとだんだん果物の意味も
見えてくる気がするし 従い「結果」という言葉の意味もなんとなくイメージが
湧くような気がしますね。
 
 やっぱり、きっと、「結果」とは果物なんでしょう。
 
 中にタネが入っている果物なのですよ。そのタネはイデア(プラトンだったっけ?)
なのかもしれないし、何かのDNAなのかもしれませんが。