ホームレスにはならなかった | くにたち蟄居日記

ホームレスにはならなかった

 
 「地震の発生時にも(中略)、サンフランシスコ市民はハウスレスにはなったが、ホームレスにはならなかった」
 
                             -- 「災害ユートピア」 レベッカ・ソルニット  42頁から --
 
 「災害ユートピア」という本を読んでいる。原題はA paradise built in hellだ。直訳すると「地獄の中にうち建てられた天国」という意味か。上記の「地震」とは1906年のサンフランシスコ地震を意味している。
 
 
 本書では災害時に見られる人々の連帯の話のようだ。ようだ と書いたのはまだ読了していないからだ。今回の東日本大震災での日本人の対応ぶりが世界でも評判になっている様子だが、そもそも、それは日本人だけではなく、人間に広く見られる一つの危機対応なのかもしれない。本書には、そんな他国の事例が紹介されている。
 
 ハウスレスだがホームレスではないという言葉は重い。逆に「ハウスレスではないが、ホームレスになった」と書いてみるとそれが分かる。これこそが震災前の日本の問題の一つであったのではないか。