2月20日 NHKスペシャル「独裁政権 VS 若者たち」 | くにたち蟄居日記

2月20日 NHKスペシャル「独裁政権 VS 若者たち」

 本日のNHKスペシャルは、チュニジアとエジプトの「革命」を取材した番組であった。
 
 
 最後のNHKアナウンサーのコメントでは、「日本は中東にエネルギーを頼っているので本件は日本の問題である」というような趣旨の発言があった。それはそれで正しい内容であると思うのだが、「今回の中東の革命をどう見るか」という点ではいささか卑近な見方ではないか。
 
 そのコメントを更に読むと「エネルギーが安定供給される為には、独裁政権であっても日本としては好都合だ」という方向性も出てきてしまう。国際政治というリアリズムの中で、そういう考え方を否定するわけではないが、僕がこの番組を観て一番感じたのは日本のエネルギー危機以上に、「同じような革命が日本で起こる可能性があるのではないか」という危機感である。
 
 エジプトやチュニジアの革命の担い手は20歳代の若者だ。番組で見る限り彼らは高い失業率に悩み、閉そく感の有る社会に押し込められてきた。ITという新しい道具が出てきたことで、小さな声が爆発的に集まったことで今回のような状況が発生した。
 では日本の若者の状況はどうなのかと考え直すと、「閉そく感」という意味では、かなり近い地点まで来ているような気がする。最近の格差問題から貧困問題への展開を見ていると、若者の置かれている状況は今までになく難しくなっていることが見えてくる。であるなら、日本でも同じことが起こる可能性はあるのではないかということだ。