尖閣諸島問題の齎したもの
今回の尖閣諸島問題の、本日段階でも直接的影響は2点かと思っている。
一点目。戦争の匂いすら漂う領土問題が、身近なところにあった点を再度感じた人は多いに違いない。これは、おそらく、沖縄の普天間基地問題をどう考えるのかという別の問題にも波及するだろう。戦争を知らない世代が多数になりつつある中で、微妙な投げかけになったに違いない。
二点目。資源が具体的に武器になりえることがはっきりした。確かに、ロシアが欧州やCIS諸国に対して、資源を武器として色々とやっていたことは新聞には出ていたが、所詮、対岸の火事だった。今回、自分の裏庭が燃えたことで、改めて、資源問題は経済問題ではなく、外交軍事案件であることが日本人にもよく見えたのだと思う。
「日本国民のウェークアップ効果はあったかな」という日本国政府の高官の談話が10月6日の日経新聞に紹介されていたが、賢い人たちは、今回の問題を奇貨とする動きも出てくるに違いない。いずれにせよ、時代はナショナリズムの方向に動いている。名前を変えたファシズムを予想する人も出てきていると聞く。