断食の頃
イスラムの断食の時期が来た。
今 これを書いている時間は 朝4時過ぎ。昨晩、22時頃には寝てしまったので こういう時間に起きてしまうのはしょうがないのか。窓の外では、コーランが朗詠されている。インドネシアのいつもの朝なのだ。
「信仰行為の一つで、暁から日没まで飲・食・性を断つこと」( 岩波イスラーム辞典から)
つまり 「白昼堂々 飲食をしたり、ましてや ことに及んでは駄目である」ということなわけだ。セックスまで禁止されているとは知らなかった。飲食性行為なぞ、人間にとって、もっとも基本的な生存理由ではないか。それを一年のうちの一カ月もの間 禁止するとは、これまた、厳しい掟を作ったものだ。
勤務している会社のイスラム教徒の方は、本当にきちんと断食を守っている。「生きている宗教」を目の当たりにすることは、常に、驚きだ。彼岸を信じるものと、信じられないものがいるとしたら、やはり前者の方が、幸せなのではないだろうかと、ふと思う。コーランの向こうには 彼岸を見つめる人たちがいるわけだ。
鳥が鳴き始めた。まだ 真っ暗なのに、朝はそこまで来ている。鳥には、それが分かっているのか。夜明け前がもっとも暗いのに。