「皇居吹上御苑の生き物」 | くにたち蟄居日記

「皇居吹上御苑の生き物」

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 都内のど真ん中に、常人が入れない自然の楽園がある。皇居という名前だ。そこには いったい どんな生物が棲息しているのか?

 こう書きだしてみる。 「ジュラシックパーク」であるとか コナンドイルの「失われた世界」と基本線で同じであることが分かろうというものだ。 さすがに皇居に、恐竜がいるとは思わないが、それでもオオタカやホタルが住んでいるとは。 タヌキまで棲みついているらしいが、それにしても、どこから来たのだろうか。
 

 本書は、各生物の専門家の調査を集めたもの。
 各専門家は、おのおの発見に感動していることは伝わってくる。都会の真ん中で息づいている生物たちへの愛情に溢れている。
 
 
 但し、一般の読者である僕にとってはいささか高度すぎた。 新種のダニだとかの発見は、それはそれできっと大変なことなのだろうが、それなら僕の留守宅の国立のちっちゃい庭にも、一種類くらいは、新しいダニ
だとか団子虫がいてもおかしくないんじゃないの。
 
 それでも、楽しく読めてしまうのは、前記の通り、一種のテーマパークの研究書として読めるからだ。手つかずの自然を東京の真ん中に維持したという見識と知恵は、そこに色々な政治的判断があったにせよ、結果としては非常に良いことだったと断言したい。