「環境思想とは何か」 松野 弘
環境問題という書庫を作りながらも、環境に関しての読書は殆どしていないことを反省して、今回、まず「環境思想とは何か」という本を読んでいるところだ。
陳腐な話だが、まずは、人間と自然との関係を、どのように捉えるのかという点が第一命題として大きい点を強く感じた。
非常にラフに分けて、人間を自然の主やオーナーと見る考え方と、人間は自然の一部に含有されるものと見る考え方と2つあるということだ。例えば前者は聖書に端を発しており、特に欧州においては考え方の前提になってきているそうだ。
旧約聖書の創世記にも「海の魚、空の鳥、地を這う生き物をすべて支配せよ」(1-28)と明記してある。これを出発点にしているわけだ。
ここで聖書を援護するわけではないが、キリスト教国家ではないと解している現代の日本においても、大多数の人は、創世記の言葉を前提として物事を考えていることは確かだろう。その意味では、旧約聖書が、この思想を創りだしたというよりは、人間の考えを、表に出して明示しただけのかもしれない。