入滅(にゅうめつ) 釈迦・菩薩・高僧などが死ぬこと。仏教用語で、滅度(めつど)・寂滅(じゃくめつ)とも言う。ただし、完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり「死」によって完結するから、「入滅」とは、宗教的に目覚めた人が死ぬことをも意味する。一般に仏の死去は入滅といい、高僧の死去は遷化というが、特に宗祖の遷化を入滅と表現することもある。大僧都以下の僧侶は普通「逝去」という言葉が使われている。