【ラブのお骨】
こちらは2年前に私が火葬したラブのお骨です。
こちらのお寺での立会火葬となれば、私が火葬をしますので、
いつもこのようにしてお骨を整えて、お骨拾いしてもらっております。
(霊園協会では、私のこの方法を業界水準にしようとしております)
先日、このようにして飼い主さんに向き合っていただくと、
娘さんが、「お父さんはここまで出来る?」と聞いていたので、
???と思いながら、お骨の説明していたら、お父さんの職業が判明。
市の火葬場で職員をしており、火葬の担当を30年しているとのこと。
「私にはここまで綺麗にお骨を残すことが出来ません・・・」
「それに、こんなに小さなお骨まで・・・」
と言われました。
お父様にも説明しましたが、これは思想の違いですよ!とね。
火葬場の火葬は焼却であって、お骨を綺麗に残そうという発想ではなく、
短時間で効率よく火葬を行い、待ち時間を極力減らそうというもの。
(ペット霊園でも似たようなところはいっぱいあるけどね…)
私の火葬は焼却ではなく、丁寧な火葬であって、
出来るだけ綺麗にお骨を残そうという発想の違いであって、
その子に触れた感覚、その子の様相に合わせて調節し、
綺麗にお骨を残してあげることで、最後の生き様を聴こうとしているのです。
お骨を綺麗に残してあげれば、悪かったところが見えてきますし、
どのように生きてきたのかも、お骨は教えてくれます。
投与していた薬は化学変化を起こし、色が出ます。
悪かったところは血行不良があって、黒の度合いで教えてくれます。
弱っていたところは、お骨の崩れ具合で見えてきます。
一生懸命に頑張った生き様は、お骨になって残ります。
どのように生きたのかという最後の声を、
私はお骨から聴いているのです。
そして、お骨が教えてくれたメッセージを、
飼い主さんと共にお骨拾いしながら伝えております。
お骨の様相から生き様のお話をすると、
いつも獣医さんと同じことを言い当てるので驚かれます。
「そうだったんです!」
「そう言えば…こんなことがありました!」
「だから、あのようにしていたんだね!」
人によっては、
まるでカルテを読んでいるかのようで、その通りです。
とも言われます。
ある時には、
横田さんはお坊さんでもあり、法医学者なんだよ。
とも言われます。
まぁ、だから、この火葬や葬儀を求めて、
県外からでも火葬にいらっしゃるのですけどね。
(近場の霊園で火葬することが多い霊園業界としては
うちは珍しいペット霊園となるのでしょうね)
いくら高性能な火葬炉であっても、心が伴わなければ。。。
いくら安価な火葬炉であっても、心が伴えば。。。
同じ火葬炉であっても、思想の違いで焼却炉になるのです。
同じ焼却炉であっても、思想の違いで火葬炉になるのです。
それにね。
人の火葬の場合に、私のように火葬していたら、
火葬待ちで日程が大変なことになってしまうし、
骨壺でなく、骨桶が必要になってしまい、
大きすぎて安置場所にも困りましょうから、
これは致し方ない発想なんですよね!
ペット霊園ソウルメイトのHPはこちら
http://sourumeito.sakura.ne.jp/
過去のお坊さんブログはこちら
日頃の画像・投稿はFacebook
https://www.facebook.com/harumasa.yokota.77
私の著書:
「ありがとう。また逢えるよね。ペットロス心の相談室」双葉社
「老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得」双葉社