こんにちは。
伊原淳子です。
一年ぶりのブログ更新になってしまいました。
一年前に思わぬ病気が見つかり、病院にお世話になったあとは、食事やライフスタイルを見直しながら、
養生生活を続けておりました。
養生生活の中で出逢った諸先生方に言われたことは、
「身体の健康を取り戻すために大切なのは心!」
「好きなことをやりなさい。」
「夢中になれることをやりなさい。」
「夢中になること」は健康のためにも大切だったんですね!
ちょうど一年前の今日、心と身体を緩める頑張らない筋トレ「体芯力」鈴木亮司さんにインタビューさせて頂きました。
その記事が未完のままとなっておりましたが、本日第3回(最終回)をご紹介させて頂きます。
これまでの記事はこちらから↓
第1回 心と身体を緩める頑張らない筋トレ「体芯力」鈴木亮司さん、スペシャル公開インタビュー第1回
第2回 心と身体を緩める頑張らない筋トレ「体芯力」鈴木亮司さん、スペシャル公開インタビュー第2回
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心と身体を緩める頑張らない筋トレ「体芯力」鈴木亮司さん、
スペシャル公開インタビュー
第3回 奇跡の力を発揮した夢中体験
~「夢中になると、能力が勝手に引きあがって周りも感化されていく!」
※亮司(お話:鈴木亮司) 淳子(聞き手:伊原淳子) 典子(聞き手:矢澤典子)
(淳子)
モンテッソーリ教育の創始者であるイタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリは
「集中現象こそ全ての鍵」と言い、
子どもが「集中すること」や「夢中になること」を何よりも大切にしています。
なぜ、そんなに集中すること、夢中になることが大切なのでしょうか?
今日は亮司さんのこれまでの人生における夢中体験を聴かせて頂きながら、
夢中の魅力にせまってみたいと思います。
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(淳子):亮司さんが、これまでの人生で一番夢中になったことはなんですか?
(亮司)小さい頃は漫画を描いていました。
眠らずに朝まで描いちゃうんです。トイレもいかず。ご飯も食べず。
(淳子):それはすごいですね!どんな漫画を描いていたのですか?
(亮司)スポーツ漫画を描いていました。小学生、中学生の頃です。
中学生になったらファンタジー系を描き始めました。
ドラゴンボールのような。
現実とファンタジーが半分半分のような。
そういう独自の世界観を自分の中で作るのが楽しかった。
でも、その中で矛盾が出てくるんです。
あれ、なんかストーリーがかみ合わないぞ、みたいな。
それを解消していくと、本当の現実っぽくなっていく。
始めは短絡的にストーリーをつくるじゃないですか。
すると、絶対にかみ合わないところがでてくる。
それを自分でストーリーを描きながら矛盾点を解消していくんです。
それは体芯力と似ています。
前例がない理屈。
現実でやられていることは必ず矛盾点が出てくるんです。
トレーニングでも何でもそうだと思うんですが、
理論って2つ習うと、あれ?なんか逆のこといっていない?ってなるじゃないですか?
この矛盾をどう矛盾なくさせるか。
矛盾を矛盾なく矛盾のままにさせるんです。
「矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う」
というのは古武術の先生が言っていたことです。
(参加者一同)矛盾を矛盾のまま矛盾なく?????
(淳子)ある分野のことを深く学んでいくと、矛盾する考えに出会い戸惑うことはありますよね。
「矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う」
小学生中学生のときに、まんがを描きながらそういうことを考えていたのですね。
(亮司)そうですね。
そうして描いた漫画を友達が「面白いっ!」て言ってくれる。そうするとまた描きたくなる。
「早く続き描け!」って言われることもありました。
(淳子)続きが早く読みたくなるような魅力的な物語だったのですね。
(亮司)「なんで、もっと早く描けないんだ」とまで言われたこともあります(笑)
ストーリーがすごく面白かったみたいですよ。
大人になってからの夢中体験もありますが、
子どもの頃の夢中は完全にこうなりますね!(両手を前にかざして、他が見えないように)
変人のようになっていました。
高校生のときは陸上に夢中になりました。
運動が初めて楽しく感じたときに、とてつもない練習量をこなしていたら、
周りから止められました。「もう、やめろ」って。
自分ではまだ大丈夫だったのでやり続けていると先生から止められました。
止められるまでやめなかったんです。
(淳子)夢中になった結果どうなりましたか?感情的なことでもいいです。
(亮司)ただひたすら楽しかったです。もっとやりたくなりました。
ある意味終わりがない。
結果というかプロセスなんです。
「結果」というのはないと思います。ず~っと進行形で続いていく。
過去のことは忘れているんです。
今しかないです。
立ち止まると過去のことが見えるんですが。
夢中のときは、過去を振り返ることなく、
ただひたすら前に進み続けるんです。
そして気がつくと、突き抜けているんです。
昨年まで補欠だったのに、大会で優勝してしまったり。
夢中になった結果、
能力が勝手に引きあがって
周りも感化されていく感じがありました。
最初は変なやつだと思われていたけど、
突き抜けていくと、
周りがどんどんひっぱりあげられていく。
夢中になると、オーラが伝わり、周りが巻き込まれていく。
(淳子)夢中になっている人が傍にいると、そのエネルギーが伝わり感化されていく感じ、よくわかります。
私も、目の前のことに夢中になっている子どもたちから、たくさんのエネルギーをもらっています!
大人でもその人の中のパッションを感じると、私の心にも火が灯されるのを感じます。
具体的には、亮司さんが夢中になることで、周りの人はどのように変化していったのですか?
(亮司)
当初陸上部では、全体練習のあとに居残り練習しているのは、数人しかいませんでした。
ですが、予選落ちばかりの陸上素人の僕が、
みんなの倍以上の練習量をこなして成績を残していくと、
周りも感化されて、自主的に居残り練習を始める人が増えてきたんです。
試合の時、応援してくれる人たちにも変化がありました。
1年のときはバラバラで一体感を感じませんでしたが、
3年になると本当にみんなお互いを一生懸命応援するようになり、
確かな一体感が生まれました。
それを繰り返すことで、みんなどんどん成績が上がっていきました。
指示や命令をするということではなく、僕が夢中になることで、
周りを巻き込むことができたのです。
(淳子)指示や命令ではなく、自分が夢中になることで、
周りの人にも良い影響を与えることができたというのは、
本当に貴重な経験ですよね。
その経験は、大人になった今でも生かされているのではないでしょうか。
では、なぜ、亮司さんはそんなに夢中になることができたのですか?
(亮司)
理屈で考えるとすれば、認められるということが嬉しかったというのはあります。
マズローの5段階欲求にもあるように、承認の欲求が満たされると自己実現の欲求に入る。
承認されたことが嬉しかったのかもしれないです。
楽しいなって思っていて、すごいなって認められ、もっとやろうという気持ちになった。
小学生の頃はコンプレックスの塊だったんです。
肯定された記憶がないです。
唯一認めてもらえたのが漫画でした。
勉強できないけど、絵だけはうまい。
他の教科は3とか2でも、美術だけは5。
周りからは、勉強しないで絵ばっかり描いて。。と言われていました。
やっぱり、ちょっとした一言で変わった気がします。
夢中になるきっかけとしては、言葉があったかもしれません。
(淳子)楽しいなと思ってやっていたことが認められてもっとやろうという気持ちになってのですね。
モンテッソーリ教育では、子どもたちが内なる欲求に従って自分でやりたことを選ぶからこそ、
夢中になることができ、夢中になった結果として自然に能力も高まり、自分を信じる力が育つ。
そして、さらなる意欲につながっていくと考えます。
そういう視点で見ると、
“漫画を描くこと”や“運動すること”は、亮司さんの中から沸き起こってきたやりたいことだったから、
夢中になれたということもあるのでしょうね。
最後に、夢中になるとは、一言でいうと何ですか?
(亮司)
「全てが楽しくなる。」
人間って、一つ嫌なことがあると全部が嫌になりがち。
逆に一個いいことがあると、それだけで嫌なことなんて見えなくなる。
それだけで自信につながる。
いいことがあったって思っていると、嫌なことに気づかない。
逆に嫌なことに目を向けていると、いいことがあっても気づかない。
夢中になっていると嫌なことが気にならないんです。
周りが何言っても、聞こえない聞こえない。
夢中は洗脳ですね。ある種の。いい意味で。
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亮司さん、素敵な夢中体験についてお話し頂きありがとうございました。
「夢中になると、全てが楽しくなる!」
「夢中のときは、過去を振り返ることなく、ただひたすら前に進み続ける。
そして気がつくと、突き抜けている!」
「夢中になった結果、能力が勝手に引きあがって周りも感化されていく」
「指示や命令をするということではなく、僕が夢中になることで、
オーラが伝わり、周りが巻き込まれていく!」
「夢中になっていると嫌なことが気にならない!」
夢中についての名言がたくさん飛び出してきて、嬉しくなりました!
夢中になるって本当に素敵☆やっぱリ素敵☆
これからもたくさんの夢中体験を聴かせて頂きたいなってあらためて思いました(^^)
インタビューにご協力頂きました皆様に、あらためて心より感謝申し上げます♡