多崎さんありがとう | sourdoughのブログ

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話題の本「色彩を持たない、多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ。


発売後の新聞の評、確か日経のには村上度は濃くないという言葉もあった。

しかし、そうは言っても、やはり村上文学だった。


いつものように、主人公は毎日、仕事へ行き、駅から電車を見て、家に帰り、眠るというパターン化され、単純な生活を送っているように書かれる。しかし、内には複雑な思考を持ち合わせ、自分がどう見られているのかを分析している。そこには、現代の込み入った世界、人間心理をずばり読み解いているような気もする。


本のタイトルは色彩を持たないとあるが、本文中では頻繁に色彩を欠いたと出てくる。これは多崎の友達から色彩を持たないと言ってもらうまで続く。持たないよりも欠いたの方が負のイメージがあるし、多崎が自身を必要とされないように感じていたことを表していたのかもしれない。


村上文学特有の何度も出てくる劇中音楽。今回はリストの「巡礼の年」私も御多分に漏れず、youtubeで聞いた。今はこの曲が収録されているアルバムはよく売れているらしい。