ピュア・バランス 《こころ》を100%《宇宙の愛》 に空け渡したときに起こる人生の奇跡
〇シャスタ山のダイヤモンドが教えてくれた「在る」という生き方
(前略)
すっかり意気消沈した私は、その場を去ろうとした。しかしどうも納得がいかない。なぜ水晶が見つからないのか、私は内なる神に尋ねることにした。
「神よ、なぜ水晶は見つからないのでしょうか」
すると内なる神はすぐに答えた。
「探そうとするからないのです。“すべては今ここに在る”と信じなさい」
私は目を開けて辺りを見渡した。けれどやはり水晶など見当たらない。
私は少しふてくされながら、
「そんなこと言ったって、ない物はないじゃないか」
と言って、怒りながら赤い地面をスニーカーで蹴り飛ばした。
するとコロンコロンっと何かが転がった気がした。ふと地面を見ると、そこに透明の小さな石の粒が目の中に飛び込んできた。
「わっ!!」
更に赤土を蹴ると、小さな水晶がわっさわっさと出てきたのである。Oh my God! 私は天を仰いだ。
無いと信じて(思いながら)探し求めることなく、有ると信じてそこに在ることの真理を、私は具現化されて教えてもらった。これが宇宙のマジックである。
私たちは常日頃、時間軸の線の上で、無いとされる今から有る未来へと進んでいるように錯覚しているが、次元を変えて時間のない神の源に視座を移し、そこからこの世を見て創造のマジックを使うことができれば、今そこにすべてが在ることを知る。
時間軸の中では現実のものとして現れるのに時間はかかったりするが、無いから探すのではなく、有ると信じて在ることが夢を実現させる。
内なる神はその真理を教えるために、私にこの水晶掘り探検の経験を与えたのだろう。もしあの時、内なる声に耳を傾けなかったら、私はそのまま山を降り、残念な気持ちのままマウントシャスタへ向かったに違いない。