ぼくを気やすい隣人とかんがえている働き人よ
ぼくはきみたちに近親憎悪を感じているのだ
ぼくは秩序の敵であるとおなじにきみたちの敵だ
きみたちはぼくの抗争にうすら嗤いをむくい
疲労したもの腰でぼくは馬鹿の標本になり
ピンで留められる
ぼくはきみたちの標本箱のなかで死ぬわけにはいかない
ぼくは同胞のあいだで苦しい孤立をつづける
ぼくのあいする同胞とそのみじめな忍従の遺伝よ
ぼくを温愛でねむらせようとしても無駄だ
きみたちのすべてに肯定をもとめても無駄だ
ぼくは拒絶された思想としてその意味のために生きよう
吉本隆明 「その秋のために」 より
個展の前に、
毎回ふっと空白の時間が訪れる
〝 自分の心と向き合うための時間
〟と、
天がわざわざ用意してくれたような、
そんな時間
吉本隆明が好きってわけじゃないんだけれど、
なんか戦う気概が感じられたので載せてみた
深く、大地に根を下ろした木ほど、
強く、太陽に向かってその身を伸ばしていける。
深く、心の内に闇を知った人ほど、
広く、光に向かってその手を伸ばしていける
今の世の中を観てお前はどう生きる?
喉元に剣の切っ先を突き付けられて、
天に問われているような、
そんな人生の選択の中で、
その〝 信念
〟のままに行動すれば、
世間はお前をあざ笑うだろう
下士は道を聞いては、大いに之を笑う。
笑わざれば、以て道と為すに足らず。と、
老子も言っていたように
それでも行くというのなら、
その道には、お前の荷物は何一つ持っていけない
その荷物は、お前が一つ、歩みを進めようとする時に、
足枷になるからだ
この道を進もうとするならば、
己の荷物をすべて置いていきなさい
その命さえ、本来あなたのものではないのだから
あなたは、
天の意志をその胸に掲げて歩みなさい
地に行く人々に、
天の意志を伝えなさい
たとえ笑われても、伝えなさい
彼らはその命が、
どこから来ているのかさえ知らないのだから
人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい
何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい
成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい
今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい
正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい
最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落とされるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい
人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい
何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい
人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい
世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい
明日、私自身の身支度を整えて、
明後日、個展の荷物をカバンに詰めてかッ
さすがにキャリーケース一個じゃ入らなくなってきたよッ
さって気を引き締めて行きますかッ
〝 札幌
〟を通して、
道が続いている
こわいっすねッ
この道を信じて行きましょう
他力というのはおまかせすること
ふんわりと天の中に溶けてしまうことなのです
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世界が平和でありますように