この手があるから地球に借りているこの体。大地から離れていても、ちゃんと体温を保ち、心臓が動いてくれている。温かさ、鼓動、呼吸を、ゆっくりと感じながら・・・この目があるから、太陽の眩しさを、僕は見ることができて、 この手があるから、水の冷たさに、僕は触れることができて、 この耳があるから、小鳥のさえずりを、僕は聞くことができて、 この鼻があるから、風のにおいを、僕は感じることができて、 この心があるから、この大地の上を、僕はどこまでも、歩いてゆける。