学生の頃に寮の窓からふと外を見てみると、
蛇の様な面白い雲、そしてその上に光るタイヨウ。
写真を撮ろうと窓に近づいた瞬間、
一羽の鳶が下から上に窓をかすめ飛び、
ゆっくり窓の外を旋回すると、
そのまま在るべきポジションへ。
神の御業か天使のイタズラか・・・
写真を撮るときはたまに不思議なことがおこります。
自分の中の醜い自分。
明るみに出るのが嫌で、
光に照らされるのが怖くて、
ずっと奥に隠して、出てこないよう蓋を閉めた。
それを抱えて生きるのが、
どんなに苦しいかわかっていても、
自分と向き合う、勇気がなくて・・・。
でも、
〝本当の自分は真っ白なんだ〟
それに気付いた時、
自分を隠すのはもうやめた。
自分を責めることも・・・。
そして、その蓋を開ける覚悟と、
前に進む勇気がついたとき・・・
〝必要なのは裸の心、
ありのままの自分でいよう!〟
そのときに、
ぼくの心は、本当に自由になれたんだ。