今日はバリ島のトゥバンという街にある"FURAMA"というお気に入りの中華料理のお店をご紹介します。
バリから日本へ直行便で帰る場合、出発が夜中になります。こちらのお店は空港の近くにあるので、出発前の"旅の最後の夕飯"としてとても便利です。
もちろん
毎回立ち寄っている理由は、それだけじゃないですよ!
入口の水槽には生きた魚介類が沢山いて
オーダーすると水槽から取り出して、それを料理してくれるんです。
今までの経験上、何を頼んでも大体ハズレなし!!
1000円もあれば、冷房のきいたレストランでビールと美味しい中華料理が存分に楽しめますよ。
こちらは、必ずオーダーする『酸辣湯』
スッパ旨いスープをすすると、思わず「ふう。」と息が漏れます。優しいとろみが胃袋を癒してくれる、そんな感じ。
目的のない旅、でも暴飲暴食だけは怠らなかった毎日もこれでおしまい!バリ旅行の終幕を意味するこのスープは、ちょっと寂しさを感じる味でもあります。
さて
そんなこととは全く無縁なのが、この人。
店頭の生きてる魚に大興奮!!
水槽から離れません。
連れ戻しても連れ戻しても、ここへ吸い寄せられてしまう息子。
席と水槽の間を私も何度往復したことか…。
そうこうしている間に、ふと気付いてしまった水槽の向こう側。
つまり、店の外。
そこでは、息子と同じくらいの子を抱えた女性が、私に向かって物乞いしているのです。
彼女の姿は、今この瞬間も私の頭の中をグルグルと回り浮かんでは消え…繰り返しています。
いつか息子がこの光景を目の当たりにしたら私はどうするべきなのか、という課題と共に。
聞くところによると、実際バリ島には"乞食"は存在しないそうです。おそらく彼女が抱いていた子供も観光客からお金をもらうための"レンタル"だそうで。
結局、私は彼女にチップを渡すことなく、帰ってきてしまいました。でも、それは子供がレンタルだったからではありません。私が彼女に小銭を渡し、そこに生まれる私のちっぽけな満足感がとても恥ずかしかったからです。
レンタルされている目の前の子供と、飛行機に乗ってはるばる日本から遊びに来たうちの息子が、こんなにも違うのは何故でしょう?
レンタルした子供を抱きプライドを捨て外国人へ物乞いする彼女と、愛する息子を抱きながら夫にここまで連れてきてもらった私の違いは何でしょう?
それは
富める国に生まれたか、貧しい国に生まれたか。
ただ、ぞれだけです。
日本が豊かなのは、私のおかげではないし
この国が貧しいのも、彼女のせいではありません。
それなのに、偽善者ぶって一方的に小銭を渡すという行為があまりにも高慢に思えてならないのです。何故なら、小銭ではなく今の自分の生活レベルを落とし、彼女たちの生活を支えるために費やせるかと問われたら…きっと今の私には出来ないからです。
―世界中にはもっともっと恵まれない子供達が存在していることでしょう。
いつか、息子にこの問題を問われた時
"日本人に生まれてよかったね"
"先進国と発展途上国の差は仕方のないことだから"
親として、人として、こんな一言で済ませることだけは絶対にしたくないと思っています。
でも、今はなんと言って良いのかどうしてもその先の答えが見付かりません。
夫と何度話し合っても、最後は自分達を犠牲に出来ない弱さが、正当な答えを打ち消してしまうのです。
今回は、子供が居なければきっと気付く事すらできなかった、大きな課題を残す旅となりました。
さて
このブログも今回が最終回となりました。
今までご愛読下さった皆様やご丁寧にコメントを下さった方々、そして関口先生をはじめとする関係者の方々、本当にありがとうございました。
時々「ネタ切れしないんですか?」なんてご心配いただいたりもしましたが(笑)自分でも驚くほど話題に困ることなく、1年間あっという間に書き綴ってまいりました。
それだけ、スープと私達の生活は密接に繋がっているということですよね!!
最後に
今、この世に生まれた世界中の子供達が
一人でも多く、温かいスープのある幸せな食卓に恵まれ
誰もが温かい未来へと導かれることを
心から願っています。
結局はまだ願うことしかできない
できそこないのハハ 藤田香織
























