ジョニー・ギター・ワトソンというか奄美の夏 | アンダーカレント ~高良俊礼のブログ

アンダーカレント ~高良俊礼のブログ

短歌、音楽、日々のあれこれについて。。。

さて、12月。
 
去年は確か11月まで暑かったから、何というか暑さの苦手な自分は何かする毎にヒーヒー言ってバテてたが、流石に今年はそんなことないでしょう。涼しくなったらちょいと感傷的な気分に浸って、しんみりとしたピアノもののCDなんか聴きながらセンチに生きようとか思っていたが、え?12月?何か暑いよね?嘘でしょ?あの~、ボクは「気温25℃以上は人間が快適に暮らせる温度じゃないから警察とか憲兵とかそういうの使ってガンガン取り締まれ」ってことを日頃から声を大にして言ってる訳なんだが、今日の奄美の気温、26℃だった・・・。
 
警察・・・取り締まれ・・・。
 
なんだもー、こんなジトッとかギラッとかいう効果音が似合いすぎる気候だったら、車の中で感傷に浸る音楽なんて聴いてるうちに絶望に浸り込んでしまうじゃないの。
 
じゃあはい!気分変えぇ!!
 
で、自分の持っているCDの中では極力チンピラ臭いのを聴いていた。
 

 
いぇ~い、ジョニー・ギター・ワトソン!
 
 
詳しくはココにレビュー書いたし、まぁ真面目なことはあんま書かんどく。
 
「ブルース」の文脈で語られる事が多いし、確かに戦後すぐぐらいのテキサス~ウエストコースト・ブルースのかなり中心付近から出て来た人ではあるのだが、70年代以降は完全にファンクの人になったし、何しろこの初期の時代から、ブルースといえばの気張った顔してギターを泣かしたりとか、人生のホロ苦さを噛み締めるようにしみじみ歌うなんてことはこの人にはあり得ない。
 
最初っから曲調とかアレンジにはデーハーでトッポくて、いい感じの軽薄さがあって、しかも独特のケラッと笑いながら撃ったり刺したりしてきそうなノーテキンキな声とか、いや、実はギターもめちゃくちゃ上手いし、一瞬”本気”に入った時の声の情念とかめちゃくちゃシビレるんだが、基本は”チンピラ”の感じを絶対に殺さない。殺さないから50年代とか60年代アメリカの「オープンカーのキャデラックでイェ~イ」な感じがめちゃくちゃする。
 
あぁこういうのカーステでずーっと聴いてたらどこまでもイイんだよな~って思ったから、今日はどこまでも聴いてた。暑い、不愉快である、でもしょうがねぇ、全部しょうがねぇって時にいいんスよ。誰だ俺は。