秋吹いた | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

九月一日。目覚めると空の色が換わっていた。

家事を済ませ、秋を迎えに乙女高原へ。

平日にしては人が多い。

まずは湿地から歩いてみよう。あの花が咲いているかもしれないから。

意外と湿地に花は少ない。ミゾソバもあんまり開いてないな。

トリカブトも少ないな。

マムシソウの実、未だ翠。

ツリフネソウ、ポツポツしか咲いてない。

キツリフネも数えるほど。

ミツモトソウだな。

カイタカラコウ。

う〜ん。まだ夏の盛りって風景だ。風は涼やかなんだが。

まぁ自然はスイッチの入切みたいにパチンと切り替わったりしないからね。

澄んだ水の中を眺めたら水棲昆虫が動いてた。たぶんカゲロウの幼虫だと思うんだけど…。

フシグロセンノウ咲いていた。

でも、第一目標のタマガワホトトギスは影も形もない。

自分のブログを検索したら、以前は七月後半から八月中に観ているから、

今年はとっくに終わってしまっているのかもしれない。

じゃあ、あの精緻で気品のある、あの花はどうなんだ。

おぉ、アケボノソウあった。

危うく通り過ぎる所であった。

薄暗い林下が、そこだけポッと明るくなる。

いつ見ても淡麗と云うか、

なんでこんな測って削り出したみたいな花が咲くんだろう。

職人芸と云えばいいのか、それとも自然界の3Dプリンターか。

おぉ、もう一株あった。

これまた気品に満ち溢れた風体だ。

御手を挙げて御挨拶なされているようである。

では、ごきげんよう。

木道の観察路へ向かいます。

あらっあんな処に豹紋蝶が。

うー羽裏が見えない…ミドリヒョウモンかなぁ。

木道は自分の歩いてる下まで入念に覗き込んで歩いてみるが…

ハナイカリがありました。

腹ばいになって撮影。傍から見たら変な人。

それでは草原へ向かいます。

ヤブキリの子供がいた。九月にこんな小さくて大丈夫なのか。

林道脇にもタチフウロ。

駐車場所へ戻って、そのまま草原のゲートへ。

ああぁ、キベリタテハだぁ。

咄嗟に撮ったにしては上出来だ。

この後、谷地坊主の向こうに翔んでいってしまったから尚更。

10年ぶりの邂逅。

コオニユリが此処にだけ咲いていてキアゲハが来ていた。

草原の中はマツムシソウの真っ盛り。

マツムシソウも不思議な形の花だよね。

他は前回も咲いていた花なので、今日はドアップで撮ってみよう。

オミナエシから。

ツリガネニンジン。

ノコギリソウ。

ヤナギランはもうお仕舞い。

もちろん、マツムシソウも。

今日は蝶が沢山翔んでるねぇ。気温が少し落ちてきたからかな。

角度が悪いけどミドリヒョウモンかな。

こっちもミドリヒョウモン。

ヒメアカタテハも居た。

なかなか撮れない真正面。

本日の吾も亦紅也。

青空が広がって風も心地よい。

花が揺れて撮るのに手間取る以外はね。

ヤマハハコ咲いている。

ノダケも綺麗。

この子にどいてもらうのは勇気がいるので、そのまま。

オヤマボクチ口が開いて、

花らしくなってきた。

こいつはハバヤマボクチみたい。

ジャノメチョウ珍しく羽を広げてくれなかった。

乙女高原ならではのキオン。

青空にハバヤマボクチ。

妖怪みたいだな。

ウスユキソウもごっそり。

これがヤナギタンポポかな。

おー久しぶりに此処から富士山眺めた。

足元にクルマバナ。

ヨモギの頭から大きな声が聞こえるので行かない。

マルバダケブキもアップで撮ってみる。

杭の上にツマグロヒョウモン。

指で触っても逃げなかった。

それじゃあ富士山またね。

再びヤマハハコ。

ヤマハハコもドアップで。

これ何じゃ。

アザミじゃなく大きいヒゴダイみたい。

クロトウヒレン…かな。

タムラソウの青空ビューティーを撮ろうとしたら、

マルハナバチが集まっていた。

よほど美味しいのか。

もったいないので、そのまま撮影。

オヤマボクチも青空背負って。

ワレモコウも。

ぉ…シジミチョウだ。ウラナミシジミだろうか。

タムラソウにキアゲハ来てた。

ハンゴンソウ、デカい。

では、乙女高原らしいマツムシソウを。

しかし、ここまで色んな花が咲き乱れてると、焦点が絞れなくて、

何撮ってんだか分かんなくなっちゃうな。

アキノキリンソウの良いのがあったので撮ろうとしたけど、

風の通り道で、いつまでも揺れている。反対側から身体で風を遮り撮ろう。

あんなに綺麗に開いてるオヤマボクチ初めてみたかも。

ロープから奥だけど、これならアザミって言われても納得するね。

ここの斜面のヤマハハコは特に綺麗だな。

シシウド、私の背丈より高くなっていたので、久々液晶見てバンザイして撮った。

慣れない。

あー愛の営みしながら翔んでるミドリヒョウモンがいる。

あぁ隠れた。蝶も人前では恥ずかしいんだろう。

あれ、そう云えば今日はアサギマダラ見かけなかったな。

マルバダケブキやヒヨドリバナがワンサカ咲いてるのに…

渡って来た個体が少なかったのかな。

で、紅色鮮やかなヨツバヒヨドリをたまには単体で撮っておこう。

吾も亦紅なり②

紅色って言えばイタドリの実が真っ赤なのと、

白いのがあるけど何が違うんだろう。

赤いのはメイゲツソウなんだろか。ベニイタドリ…って表記のもある。

う〜ん分からん。

家でヤラねばならないことが山積しているので帰らねばならない。

充実した山歩きであった。特にボクチがよかった。

これハバヤマボクチね。

オヤマボクチかハバヤマボクチか撮る度に葉っぱも記録しておいた。

最後にハバヤマボクチに二匹のマルハナバチが潜り込んでるのに遭遇。

これでも花、アザミの仲間なんだよねー。感心して眺めていたら、

三匹目来た〜。

自然界では、人知れず日常の細やかなドラマが展開されているんだなぁ。