昨日は取り付け作業以外にサウンドチューニング(音調整)が3台と調整日和になりました
又昨日は「今の音をもっと良くしたいのですが・・・」と言うお客様がたくさんご来店くださいました。
そんなことから今日は昨日エージング(システムの慣らし)がすみサウンドチューニングで入庫した坂本君クルーガーのデーターを使って少しだけ簡単に「いい音を鳴らす為には」について書きたいと思います
ステップ1:CD、DVDに録音されている音源をすべて再現しよう
下の写真はオーディオアナライザーというプロ用機材でマイクで計った音をグラフ化できるものです。
これを使って例えば純正オーディオの音を測定すると・・・
この様に音がグラフになって見ることができます。
左側が低音で右にいくにつれて高音になっていきます。
測定するにはピンクノイズと呼ばれる音をだしてマイクでひろいます、ピンクノイズとはグラフで表すと水平に一直線になる音なのですが下の写真だと一直線になっていません
このグラフの赤く○しているところが特に落ち込みがひどいです。車によって変わりますがこの出ていない音をまず出してあげるのがステップ1です
という事で左側の赤マルの部分はサブウーファーを追加する事で再現されます、右側の赤マルの部分はツィーターの帯域なのでツィーターをつけることによって再現されます
これにより低いバスドラムやウッドベースの音からシンバルの「シャーン」と伸びる高音まで再現され音楽性が格段にアップする事まちがいありません
ちなみにクルーガーはセンターコンソール部にちょうどいいスペースがあったのでチューンナップウーファーを設置しました
システムで言うとフロント2Way+サブウーファーのマルチシステムです
この「マルチシステム」って一体なに・・・
そこで次は少し専門店ではおなじみのプロセッサーについてです
ステップ2:プロセッサーで音を整えよう
すべての音が再生できるシステムになったら次は運転席(聴く人)がいい音に聞こえるように調整します
マルチシステムとはスピーカー1つ1つ調整できるようにプロセッサーと呼ばれるユニットを使って創作します。まずは下の写真をみてみて
このデータはクルーガーのフロントスピーカーを左右別々に測定したものです
すごく凸凹しています、しかも同じ音を測定しているのにもかかわらず左右違うグラフになっております
お解かりのとおり運転席で測定している為左右のスピーカーの距離や角度など条件が異なるからですもちろん音の違いは聞いてすぐわかります。そこでずれてしまった音をなんとかする為にプロセッサーの力を借ります
反対に言うとこの車の悪条件をなんとか改善させる為にプロセッサーが誕生しました。
そしてこれがプロセッサーの左右独立の31バンドイコライザーを駆使して調整したグラフです
もちろん聴感で左右ほぼ同じ音色になるよう調整しました
またスピーカーの距離の違いなどは「タイムアライメント」などと呼ばれる機能を使いスピーカー1つ1つの時間のずれをあわせます。(重要)これは~・・・たとえるなら~・・・ん~・・・タイミングのずれた「コーラス」を指揮者がタイミングをあわせるような感覚ですかねわかってもらえたかな
チューニングカーでもコンマ何秒や数ミリ単位で合わせるようにサウンドカーでもコンマ何秒単位であわせて「いい音」が生まれます。
このような調整を経て「感動的な音色」や「立体的な音の空間」が再現されてきます
まだまだ音を良くするノウハウはありますが今日のところはここまでということで・・・
ちょっとへたくそな説明でしたが少し音のことががわかってもらえたら幸いです
また当店でオーディオを組んでくれた方が喜んでくれるようこれからもサウンドチューニングには力を入れていきたいと思っていますし、みなさんそれぞれのオーディオカーの楽しみ方を提供できるよう日々模索しています
又、今回の調整はベースにすぎません、これらのことを踏まえてお客さん好みのサウンドに調整できればいいなと考えておりますので、好みの音楽や音などを伝えていただけるとそれに近づけるよう調整いたします
最後にサウンドチューニングを終えて音が良くなったとご満悦の坂本君です
さらなるサウンドアップのご依頼お待ちしております