どうも~内田で~す。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
さて、本日は2015年、これからの世界はどうなっていくか、今年の展望などを考えました。
ここ最近、様々なコンテンツが増えてきています。
音楽はitunes市場がかなり道を開いてきていましたが、本でも
Kindleなど電子書籍などの市場が伸びてきてますね。
電子書籍などはまだまだシェアが低いので
これからのメディアになるのではないかと期待されています。
果たして電子に未来があるでしょうか?
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今は一億総クリエイター時代といわれています。
誰しもが自分の作品を世に出せる時代になりました。
youtubeに誰でも曲をアップロードでき、
ニコニコ動画で誰でも自分の番組を持て
pixivで自分のイラストを投稿でき、Twitterで自分の広告、宣伝ができる時代です。
それもこれもネットの発達によるもの。
これはプロのクリエイターにとっては驚異です。
同時にプロを目指す人たちにとってはチャンスな時代になったとも言えます。
昔なら曲を作っても演奏してくれる人たちを集めなければいけなかった。
今はPC一つでほぼ思いのままに曲を最後まで表現できます。
それを全世界の人間に聞いてもらうことができます。
CDデビューもしないでも。
と同時にこれはCDや本の時代の終わりを告げるものなのだと思います。
最近読書離れが進行していますが元々日本は世界的に見ても例外的に本を読む人種だそうです。
これは教養が高く、識字率も高い国だからです。
アメリカでは貧富の差がもっと激しく、金持ちの元に生まれる人と
貧乏人の元で生まれる人たちとでは将来職業、学歴などに
多大な影響があるとのデータもあるそうです。
仮にその子が才能があってもそれを伸ばしやすくする環境がなければ
芽が摘まれてしまうのです。
スポーツの世界なんか割とフェアに見えると思いますが実はオリンピック
出場選手というのは早生まれでない人のほうが多いというデータがあります。
(全プロ野球選手に占める4-6月生まれの割合は38%、7-9月は30%、10-12月は19%、早生まれは14%)
なぜか?
1~3月の早生まれの子と4月生まれの子だと同じ学年、クラスで一緒に過ごすが
よく考えばわかるとおり、1歳近くの差があります。
幼少期での差というのはものすごい差になって現れます。特に体育など体を使う競技に
関しては早生まれの子のほうが体格や成長の差がある分要領良く
こなせるので、競争などで褒められたり、伸びやすい環境にある状態になるそうです。
特に小さい時は褒められると伸び率が高くなる傾向が強く、コーチなどにも
他の子に比べ、目をかけてもらいやすくなる可能性が多い。
生まれ持った才能もそうですが成長に関しては環境のほうが大きな作用を及ぼします。
つまり才能<環境
これからの社会というのは親の格差が子供に引き継がれ影響する社会になる訳です。
幼い頃からお金をかけて英才教育をしていい学校に入るほうが将来の可能性というのは
広がりやすいです。
でも親に金がなければその子に教育させることもできません。
つまりその子も将来誰でも出来るような仕事にしか付けない可能性の方が高くなるわけで
その連鎖になり、さらに富裕層と貧困層の差が進み、
富裕層の子は富裕層、貧困層の子は貧困層と格差の是正はされない問題が出てきてしまいます。
アメリカでは本を読む層は富裕層、学者など少数の人以外にはおらず、
日本人のようにたくさんの人が読むようなことはないのです。
世界の出版大国は、中国(約21万冊)、米国(約18万冊)、イギリス(約15万冊)、
ロシア(約12万冊)、ドイツ(約10万冊)、インド(8万冊=2004年当時で現在はさらに増加していると思われる)、そして日本は7番目(8万台)となっています。
ドイツとイギリス以外は面積も人口も違うのである程度は仕方ないですが
日本は世界的に見ても多い方です。
アメリカでは本と雑誌の流通はきちんと区別されていて、
取次がないため、出版社と書店の間では、電話などでの直接注文が行えるしくみが
完備されています。さらにアメリカやヨーロッパでは、本は書店の買い切り制なのです。
日本のように売れるかわからないけど大量に発注して売れなければ返品という形を
とっていないので無駄に作られる事はないのです。
アメリカは電子の売上がハードカバーの売上をついに超えたらしいですが
日本人はなぜか電子出版に対していい印象を持ってる人が特に作家の側にいません。
古いタイプの人間ほど電子書籍に対して嫌悪感を示す人が多い傾向があります。
ラジオに対してのテレビであったり、カセットテープに対してのCDであったり、時代が
移り変わる様を僕らは見てきているので電子書籍というのは非常に便利でありがたいもの
なんですが出版社は第一に本での売上を考てマーケティング戦略をします。
クリス・アンダーソン著「FREE」を読めばわかるように情報はいずれFREE化していき、
限りなく無料に近くなっていきます。
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今の若い世代は特に電子の場合原価に近くならなければ誰も買わないから売れない。
しかし原価に近くするときはで電子の規模では到底出版社の抱える社員達を
食わせて行けるだけの売上が見込めないからです。
本に製本するのにコストがかかり、流通にのせることでコストがかかります。
電子の場合データのみの値段に抑えられる訳です。
ですがまだ物質としてのマテリアルの本という媒体から
電子データへの完全移行にならない限りこの状況は続くのではないでしょうか?
スマホの普及で電子書籍の売上が今伸びてきているそうです。
この流れでいくと数年先には本はみな電子になるのが普通だとおもいます。
本棚を使わないでいい訳ですしスペースができます。
カセットテープは今現在ほぼ姿を見なくなりました。自分らの子供の世代では本というのは
知識として知ってる物でみたことはないという世界が来るかもしれませんね。
紙の本がほとんどなくなった世界での話という重松成美さんの漫画で「BABEL」という
漫画があります。将来はあんな世界になるのではないかと思います。
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これから出版社は本の売上をどうするかを考えるより電子になった後の世界のことを
考えていくしか生き残りはないかと思います。
電子にはいいことがあります。データなので在庫を考えなくていいのです。
出版してきたものは完全にはけないと無駄に刷った分だけ損をすることになります。
初刷りが好評で大量に刷ったはいいものの思うように売上が伸びず大赤字という
「ベストセラー倒産」という現象もあるほどです。
データの場合は制作費を限りなく小さくできるのです。
CDも同様です。CDというマテリアルとしての物質にしてる時点で在庫の問題がでてきます。
要はもう本を買う人、CDを買う人というのはコレクターでしかないという世界に入って
いきます。
もう一ついいことがあります。このまま進んでいけば絶版、廃盤のの本やCDなどが
配信されるということです。
著作権という概念を適用するというのなら著作権のあるものを「売れないから絶版」という
理由で自由に売れない状態というのは非常に不健全だと思いませんか?
売れないというのは専門書のように買う人口がすくないけど必ず役に立つ内容の良書も
含まれるからです。
また昨年には月額で読み放題のサービスを米アマゾンが開始したことも話題になりました。
これは音楽業界のサービスと酷似しており、昔から言われているように
出版業界の一足先をいっているのが音楽業界という構図になっています。
これからはこういった新しいサービスを考えていく会社が生き残るのでないでしょうか?
今音楽業界はCD音源以上のハイビット、高サンプルレートのハイレゾ音源という
新たな流れに注目を集めています。
生き残りのヒントはまだ転がっています。