すっかり、ブログほったらかしでした。


これには理由があって、10月上旬にあるライブハウスを任されることになったからです。


小さな小屋ですが。


11月1日オープンだったので、まともに考えたらありえない事でですが


人生は小説より奇なり


を地で行ってる最中です。


仕事全体からすると音響の部分は一部ですが


機材のセレクトも勿論やりました。


はっきり言ってスタンダードなものしか選びませんでした。


特筆すべきことはないのですが


スピーカーはEVのツアーXシリ-ズにしました。


誰かが候補に挙げていたから。

今年に本格的に流通したらしく、新しいモデルだったというのも理由です。


使用した感想。。


非常に良かったです。


EV自体は決してハイファイなキャラではなく、そこが好きだったりするのですが


それを差し引いても気に入りました。


以前EVIが扱っていたダイナコードを導入したことがあるのですが


使われているユニットがEV製でこれが非常に非力だったのです。


ダイナーコードに関しては、色々追い込んでいって


最終的には思い通りのサウンドにすることができたのですが


当時は苦労しました。


そういった部分がツアーXには感じられませんでした。


ハコ自体の音は、まだまだ、といったところで


スピーカーに救われている感が強いです。


(とくにステージ中音)



今日は、本当は機材のこといいたいのではないんです。


ミュージシャンとはいかに素晴らしいかを書きたいと思います。


~~~


11月1日、予定通り開場入りしたミュージシャンのリハーサルが始まりました。


このハコで音を出すということ自体がほとんど初めてと.いう状況からのスタートです。


リハは順調に進んでいきます。


そしてサウンドも大分いい感じになっていきました。



そこで気づいたのです。


ほとんど、ミキサーのつまみとかフェーダーその他アウトボードも


いじっていないのです。


でも


確実に音は良くなっているのです。


どう聴いても、リハ開始直後と比べ物にならない。


しかし、オペレートしてる自身は何もしていない。。


どういうことか?


なんなのだ?


そう


ミュージシャンが本能でサウンドを良くしているのです。


そうなのです。


これを強く感じた日でした。


このことは、エンジニアはよく肝に銘じるべきです。



サウンドを創っているのは自分だ


などと思い込まないように。


常にミュージシャンにリスペクトの気持ちを。




追伸

オープン後になってしまいましたが

先日、学生時代の後輩のH夫妻が写真を撮ってくださいました。


多謝


誰も教えない音響ノウハウ