テレニン晃子著
この本は、知っている方も多いと思います。
ママが「がん」になり、子どもを遺して旅立たなくてはならないことを認めたくはないけれど、いつか、その日のために・・・。と、書かれた本です。
最期は書く力もなくなり、テープに声を吹き込んだものを文章におこしたそうです。
成長を見守る為に。
共に生きるために。
ママを覚えていてもらいたい。
多くの願いの中で、叶えられないことを悟りながら書かれた文章は、愛情にあふれています。
「ゆりあ、あなたはママが生きる目的です。」
それが、すべて。
子どもに先立たれるのも、子どもを遺して先立つことも、何もかもが悲しいです。
でも、そこにあるのは悲しみだけではない、深くて強い愛情。
病気にならなくても、死を意識しなくても、ただただ普通に生きられる幸せ。
そこにいるのがあたりまえ。
でも、そこには留まっていられない状況になった時、人はつよくつよく変化していくのかも知れません。
先日の市民公開講座で、15年間ミャンマーで多くの子どもを救ってこられた小児外科医、吉岡 秀人医師が「死に対する恐怖 死を意識しない生はない。」と、語られました。
生きていることが死に向かって行くことではあっても、なかなか意識出来ないものと思います。
