救命救急のシステムと後進の育成を確立したい。
京都府京都市山科区にある洛和会音羽病院京都ER救急救命センターは24時間体制でどんな急患も断らないをモットーに救命医療に取り組んでいます。その中心人物がそのセンターの部長でもある安田冬彦先生です。
安田先生はまだまだ立ち遅れている日本の救急救命医療のシステムを何とか確立させたいと活動をしています。また、不足している専門の救急救命医を育てることにも力を注いでいます。そして、救急救命医療は現代社会の問題も浮き彫りにさせるのです。そんな24時間休む間もなく忙しく働く安田先生に密着していきます。
~MY GOAL~
2015年までに
全ての救急患者が受け入れられる
日本にしたい
とても重要なことだと思いました。
先日の参議院の参考人質疑の中でも、救命救急の現場で生きる命を諦めるようなことはない。という話が出ていました。
また、小児科学会会長のお話でも、小児救命救急の医療現場では必死で救おうと医療は行われている。しかし、病院に到着するまでの時間差で生命に大きな差が出るということはある。
例で出ていたのは溺水でしたが、静岡のある病院では小児の救命救急があり、ドクターヘリもあるそうです。その地域では、溺水事故発生から平均25分から53分で搬送され治療がスタートされている。
しかし、一方では救急車しかなく、たらい回しにされるなどの事例もあり、1時間25分から4時間25分という時間がかかっている。
ドクターヘリや救命救急医療への取り組みがされなければ、家族にとって医療が尽くされたとは感じられず、医療に納得出来ていないのに移植医療での提供という意識にはつながらない。
という話がでていて、小児にも大人にも救急医療の現場の在り方は非常に厳しいのだと感じました。
移植に関係なく、子ども達の救える命が救われるように、医療システムが改善されることにも期待したいと思います。
移植医療の問題を垣間見ると、移植の問題からは現在の日本の医療問題が大きく浮き彫りになっていて、ある意味、縮図を見ているかのようです。
ここまで臓器移植法の話題が出ているので、政治家の方や厚生労働省の方には日本の医療の改善を真剣に考えて頂きたいと思います。
虐待は社会の成熟度と密接な関係があると聞きましたが、移植医療は社会での医療成熟度と密接な関係があるように感じました。
小児科学会会長のお話の中で、小児のレシピエントにも生きる権利はある。という言葉は、心に響きました。
その言葉が聴けただけで、本当に良かったです。
全ての子ども達に笑顔の日々が与えられますように。
幸せなそうちゃん