3月21日・・・「訃報」 | そうちゃん日記 

そうちゃん日記 

聡太郎は生後10ヶ月で拡張型心筋症と突然診断されました。
海外での心臓移植手術を目指した日々。しかし、移植手術を受ける事は出来ませんでした。
経験しなければ伝えられないことがあることを感じ、聡太郎の残した何かを伝えられたらと思います。

本日のさくちゃんを救う会のホームページで、さくちゃんの訃報が報告されました。


さくちゃんのご冥福を心からお祈り致します。

また、ドナーとなられたお子さんと、尊い決断をして下さいましたドナーファミリーの方々のお気持ちに感謝しながら、ドナーの方のご冥福を心からお祈り致します。


そして、日本の大人が決めた法律の下で、幼い子ども達の命が救えないことを知り、移植技術も移植後の管理能力も世界トップクラスの日本の背景に疑問を持ちながらも、子ども達の命に代わりはないからと受け入れをして下さっている、アメリカとアメリカの病院に深く感謝をしております。



さくちゃんのご両親にとっては、さくちゃんが生きてこその決断であったはずです。

今の心境を感じると、私の感情は機能を失ったかのように、感情が追いつかないでいます。

今までのご両親の決断、これからのご両親の決断、その全てに間違いはないと私は思います。


私も聡太郎の時には、皆様方に多大なるご迷惑をお掛け致しました。

しかし、皆様は温かい気持ちのまま待っていて下さいました。

よく、「色々なことを言われて大変でしょう。」と、言われますが、私は本当に皆様からの温かい配慮しか知らないのです。それが、皆様が私たちの杖になり壁になってくれているからであったのなら、それ以上の幸福はありません。

今、さくちゃんの現実を前に、改めて感謝を伝えさせて頂きます。

本当にありがとうございます。


皆様の応援のお陰で、私たちは前に進んでこれました。

そして、さくちゃんのご両親のお気持ちを深く感じます。

どうか、これからも、さくちゃんご家族を温かく見守ってください。

コロンビアには、さくちゃんと同じ移植のために渡航されている方や現地日本人ボランティアの方々が、日本の私たちに代わって、ご両親をサポートして下さいます。


辛い決断をアメリカの地でしなければならないことは、心痛を極めると思います。

でも、信じて待っています。


多くの皆様も温かく静かに待っていてくれます。


今、この瞬間は二度と戻りません。

大切にして下さいね。

そして、焦らないで下さい。(いつも、私が言われている言葉ですが・・・。)


解剖の結果がコロンビアではどのくらいで出るのか分かりませんが、アメリカの地で、直接ご両親が先生から聞けるのが一番だと思います。


どこまでも納得できないことは残りますが、アメリカで解決できることはしてきて下さい。

日本でも出来ること、アメリカでしか出来ないこと。が、あると思います。






さくちゃん。


満開の桜を見たら、日本でどれだけの人が涙するのだろう。


さくちゃん。


桜は、さくちゃんの気持ちを多くの人に伝えていくよ。


さくちゃん。


桜の木を見るたびに、さくちゃんの息吹を感じるよ。


さくちゃん。


さくちゃんの人生もまた、これからだったよね。


さくちゃん。


まだ、ママとパパのそばにいてね。

そして、一緒に日本に帰って来てね。


待ってるからね。