レッグペルセス(大腿骨頭壊死症) | 草村動物病院 「動物の診察室から」

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新潟市の草村動物病院のブログです。
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 一昨日手術をした、マルチーズとチワワのミックス犬「マリーちゃん」、8ヶ月の女の子です。

 レグペルセスは、生後6ヶ月から12ヶ月で症状が出てきます。

 大腿骨頭の血管が細くなって、大腿骨頭が変形してくるのです。そのため股関節を動かすと痛みが出るので、跛行が始まります。

 レントゲンで簡単に診断がつきます。

 内科的な治療では治ることはなく、痛みが続き骨の変形も進行するので、診断がついたら手術の適応です。

 一般的には、大腿骨頭を電動ソーで落としてしまいます。そうすることによって、不正な形になった股関節が擦れ合うことがなくなり、股関節は筋肉でしっかりと包まれていますので、跛行をすることなく普通に走れるようになります。

 




手術前、向かって左の股関節が変形しています。








術後の写真です、大腿骨頭をきれいに落としてしまいます。







今日のマリーちゃん、元気です。


 今日はこれから、ダックス君の椎間板ヘルニアの手術です。