私は弱い人間だ。普段は素っ気ない態度を取りながら、助けてほしい時だけ泣いて頼む。人々は仕方ない奴だと助けてくれるが、助かった途端に高笑いを始める。本当にずるい人間だ。
今、私は不安に苛まれている。生活に対する不安、仕事に対する不安、その両方が私の双肩に重くのし掛かっている。今までもプレッシャーやストレス、潰れてしまいそうなことはたくさんあったが今回はまた質の違うものでありそうなのである。
今までは影響を受けるのが私、そう、個人であるのみだった。もちろん、そうは言いながら周りの方々にも迷惑はかけていた訳だが苦笑いまでで済むレベルだった。
しかし今回は違うのである。金銭的に他者に損害を与える可能性がある。それこそが経済活動、つまりは仕事というわけだがミスをすることは人の人生を崩壊に至らしめ、場合によっては命を奪いかねないのである。
大袈裟に思われるかもしれないが、意外とそうでもない。現実的に多大な損害が生まれれば病院は潰れるだろう。それは多くの患者の行き場を失わせ、死なせてしまうかもしれない。
いきなりにそんな大損害を生むはずもないが、可能性の話をすればキリがない。
生活にしたって借金を背負い、返せなければいつかは死ぬしかなくなる。債務整理などすれば職場を追われるだろう。次の就職口だってない。
そのスタートが、今、目の前にやってきていると思うと頭が割れるように痛い。心拍数が上がり、息が切れ、頭をかきむしって物を壊したくなる。恥ずかしいことだが、正直な気持ちだ。
だが、死ねない。迷惑をかけられない。助けてくれた人々、ここまで生かしてくれた人々に弱音を吐くわけに行かない。逃げ帰るわけにも行かない。
だから、やるしかない。たった一人で。背負うのだ。全て自分で背負い込んで、心が折れてもなお、背負い込んで生き続ける。