おはようございます。


今回は

数ある仏教宗派の中に於ける“ 真言宗 ” の立場や

その教義などの概略について

難しい話しは別といたしまして、

ごくごく簡単にわかりやすく申し上げたいと

思います。


※尚、身口意の三密を始めとした

その実践法などについては

このような場所で軽々しく述べる事は

厳に慎んでおりますので

御了承くださいませ。


先ず、

真言宗とは仏教の中でも大乗仏教の系統です。

その大乗仏教にも顕教と密教がありますが、

真言宗は密教の法脈を引く宗派になります。


※大乗仏教とか小乗仏教とか

顕教とか密教とかの違いなどについて

ここで述べますと長くなりますし、

ある意味、難しい話しになりますので

この場では割愛させていただきます。


インドに於ける大乗仏教の最終段階として

最高に発展した形として誕生したのが密教です。

それがやがて唐の国へと北伝し、

その唐の国へと渡り密教第七祖恵果阿闍梨に

師事し数々の伝法伝授を受けた空海が

帰国後に立教開宗されたのが

日本に於ける「真言宗」の始まりです。


※即ち空海は密教法脈の第八祖となります。

因みに「弘法大師」とは空海の入定後に

朝廷より賜った諡号です。


次に、

密教並びに真言宗の際立った特徴の第一は

我々人間が生命の営みを育くみ生きる

現実世界である太陽系第三惑星地球を含む

この大宇宙空間の全てを仏の国土と感じ

我々人間をも含む全ての生命体は

皆等しく仏より生命を授かった魂が宿る

尊い存在そのものであると説く事です。


それは、

「森羅万象山川草木一切衆生悉有仏性」といい、

これをもっと噛み砕いて申しますと

「万物は光り輝く」とも捉えても良いでしょう。

中でも我々人間は仏より与えられ授かりし命を

如何にして活かし生きるべきか!を

何よりも大切に尊重するものであります。


その真言宗の教義実践を構成している事は

現世浄土=この世がそのまま浄土である、

即身成仏=この身このまま仏と成る、

煩悩即菩提=煩悩は即ち悟りへの道標である、


これらを日々実践してゆく事は

真言宗の根本理念であるところの

「いかせいのち」へと繋がってゆきます。


その「いかせいのち」とは

我々人間は大宇宙たる仏より生命を授かり

生かされているのであるから

生命を大切に日々を生き人生を全うせよと

いったところです。


顕教の中でも

浄土門の宗派で説くところのいわゆる

「厭離穢土 欣求浄土」といった思考教義

即ちこの世は穢い!あの世を求めるなどといった

厭世感を説き植え付け!

死後の極楽浄土への往生とか何とかを説く

浄土門宗派特に ”浄土真宗“ との

決定的な違いの一つでもあります!


それはまあ真言宗に於きましても

葬式を始めとした「亡者儀礼」や供養等々は

執り行いますけども、

あるかどうかもわからない?!極楽浄土云々

とかではなく、

人間の生命体は大宇宙から生まれ授かり

生命を全うし、

やがて再び大宇宙へと還ってゆくといった

教義思想に基づくものです。


宗祖空海様はこれを

「阿字の子が阿字のふるさと立ちいでて

また立ち還る阿字のふるさと」と端的に

表わされております。


阿字とは大日如来、

即ちこの地球をも含む大宇宙そのものの事です。


真言宗では様々な諸仏諸尊を本尊として

崇拝礼拝の対象といたしますが、

それは全てわかりやすく申しますと

大日如来の化身です。


今回はあくまでも、

わかりやすくごくごく簡単に真言宗の概略などを

述べさせていただきましたので、

「教令輪身」がどうたらとかその他諸々!

重箱の隅をつつくような!

揚げ足取りの得意気なマウントなどは

御遠慮くださいませ(笑)


続編的な記事も考えておりますが

今回はこの辺りで失礼いたします。

いつもありがとうございます。