おはようございます。
今回の記事は
御存知の方たちに於かれましては
既に十分御存知でありましょうし、
興味の無い方たちにとりましては
長く退屈な記事かと思います。
単なる備忘録的な記事ですので、
御了承くださいませ。
過日に知り合いとのやりとりの中で
皇室の御寺(みてら)たる京都泉涌寺について色々と話しをいたしましてね。
この泉涌寺(せんにゅうじ)は
真言宗泉涌寺派の総本山であることは
御存知の方たちも居られるでしょう。
ところで、
今現在の真言宗には一つの宗派としての
総本山 或いは大本山はなく、
真言宗○○派 または○○真言宗としての
各派本山制になっております。
※古来より京都の東寺が真言宗総本山と
されておりますが、
これはかつて東寺が官営寺院であった時に
嵯峨天皇の勅許を得られた宗祖空海様が
東寺を真言密教の根本道場として定めた事
に由来しております。
それ故に真言宗が通称別称として
東密=東寺の密教と尊称される所以ですね。
真言宗は細分化いたしますと、
50以上の各派がございます!
その細分化たるや日蓮宗と双璧を為すと
申してもよろしいでしょうね!
その50以上にも及ぶ各派の中でも
特に主だった18の総本山 大本山により
構成される組織として「真言宗十八本山会」なる組織がございます。
そこで本日は、
その真言宗十八本山会を構成する寺院を
列記いたしてみたいと思います。
*善通寺 、真言宗善通寺派総本山
香川県善通寺市、
*教王護国寺(東寺)東寺真言宗総本山
京都府京都市、
*金剛峯寺、高野山真言宗総本山
和歌山県伊都郡高野町、
以上の三箇寺は十八本山の中でも
特に由緒高き「真言宗三大霊跡地」と
尊称されております。
*大覚寺、真言宗大覚寺派大本山
京都府京都市右京区、
*仁和寺、真言宗御室派総本山
京都府京都市右京区、
*泉涌寺、真言宗泉涌寺派総本山
京都府京都市東山区、
*勧修寺、真言宗山階派大本山
京都府京都市山科区、
*醍醐寺、真言宗醍醐派総本山
京都府京都市伏見区、
*随心院、真言宗善通寺派大本山
京都府京都市山科区、
*朝護孫子寺、信貴山真言宗総本山
奈良県生駒郡平群町、
*西大寺、真言律宗総本山
奈良県奈良市、
*宝山寺、真言律宗大本山
奈良県生駒市、
*須磨寺、真言宗須磨寺派大本山
兵庫県神戸市須磨区、
*中山寺、真言宗中山寺派総本山
兵庫県宝塚市、
*清澄寺、真言三宝宗大本山
兵庫県宝塚市、
*根来寺、新義真言宗総本山
和歌山県那賀郡岩出市、
*智積院、真言宗智山派総本山
京都府京都市東山区、
*長谷寺、真言宗豊山派総本山
奈良県桜井市、
以上の十八箇寺をもって真言宗十八本山会は
構成されております。
その十八箇寺の総本山 大本山の
座主、法主、門跡、管長等々の高僧方により
真言宗最大の法会である「後七日御修法」が
東寺に於いて毎年厳修されております。
因みにその大阿を務められた高僧は
その後の一年間は「真言宗長者」としての
任にあたります。