〇ショーン・ディディー・コムス、モータウン内でラヴ・レコーズを設立
【Diddy Launches New R&B Label On Motown】
R&B。
(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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〇ショーン・ディディー・コムス、モータウン内でラヴ・レコーズを設立
【Diddy Launches New R&B Label On Motown】
R&B。
ヒップ・ホップ界、さらにブラック・アントレプレナー(黒人起業家)界をけん引するラッパーでもあるショーン・ディディー・コムスが、モータウン・レコーズ内に「ラヴ・レコーズ」というR&B専門レーベルを設立する。また、ディディ―自身の2006年アルバム『プレス・プレイ』以来約16年ぶりの新作アルバム(タイトル未定)もここから発売される。なお、ディディーのもつバッド・ボーイ・レコーズは現在デス・ロー・レコーズと配給契約をしているが、今回の新プロジェクトは、その契約にはなんら影響を与えないという。
Diddy Launches New R&B Label, Love Records, New Album Coming Out On Motown
His highly-anticipated new album coming this summer will be the first release under his new label.
BY MYA ABRAHAM
MAY 10, 2022 4:30PM
「次の世代のアーティストとプロデューサーとともにタイムレスなR&Bミュージックをつくることにフォーカスしていく。モータウンは自分のアルバムを出す上で完璧なパートナーだ。興奮している」とディディーは言う。
モータウンの現社長は、エティオピア・ハブタマリアン(Ethiopia Habtemariam)でチェアウーマン(会長)も兼ねるが、彼女は「ディディーは今世紀の音楽と文化でもっとも重要な人物。彼の進化の一部になれることに、これ以上の記念碑的なことはない」と述べる。
ディディ―はなぜR&B専門レーベルを作るのかその理由について「私はR&Bが見捨てられていると感じているから。R&Bはアフリカン・アメリカンの文化の一部だから。新レーベルはそのジャンル(R&B)を作る。まだどのアーティストとも契約していないが、それに詳しい人物に任せるつもりだ。(モータウンとは)完全に透明性をもって運営していく。いま、(このレーベルでは)ヒップ・ホップのジャンルはやらない。R&Bのジャンルを確立する機会を得たということだ。それを確信している」と言う。
また、ディディ―は2022年5月15日東部時間夜8時(日本時間16日朝9時)から行われる「ビルボード・ミュージック・アワーズ」のホストと全プロデュースを担う。
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□ 低迷するR&Bに喝をいれる
今回のレーベルは、いわゆる歌物中心のR&Bにフォーカスしたものということがポイント。最近はすっかりヒップ・ホップ(ラップ)がブラック・ミュージックの主流となっていて、R&Bが主流からはずれているので、そちらに重点を置いてレコードを作り広げていこう、という趣旨。
確かにいわゆる1980年代までR&Bは主流だった。しかし、1979年ラップの初めてのヒットが出て以来、ラップ、ヒップ・ホップの勢いは圧倒的に勢力を伸ばし、現在ではアメリカ音楽業界最大の「音楽ジャンル」になっている。そのヒップホップ隆盛と反比例するように、従来のR&Bが低迷してきたのはひじょうに興味深い。
ディディ―は元々オールドスクールのR&Bに親しんだので、そこに力を入れるというのは、まさにアフリカン・アメリカンのカルチャーの過去・現在・未来をつなぐことになる。
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