◎高山広~一人芝居・劇励『マイケル・ジャクソン 終わらないDの物語』ライヴ評 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎高山広~一人芝居・劇励『マイケル・ジャクソン 終わらないDの物語』ライヴ評

 

【Live Review By Flate : Takayama Hiroshi’s One Man Play : Michael Jackson – Never Ending Mr.D’s Story】

 

ライヴ評。

 

2019年6月30日(日)目黒・ブルースアレイで行われた高山広~一人芝居・劇励『マイケル・ジャクソン 終わらないDの物語』をはるばる京都から観劇にいらしたフレーテさんが素晴らしい観劇文(感激文)を書かれた。ご本人の了解を得て、こちらで掲載し、ごらんになった方々と共有したいと思う。ただし、もし今後、ごらんになる予定で、事前に予備知識を入れたくない方は、若干ネタばれになりますので、ご注意ください。

 

ミスターD (写真・長渡和好)

 

以下、フレーテさんの文章。

 

(ここから)

 

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先日は心に残る素晴らしい時間をありがとうございました。思い切って出かけて、ほんとうによかったです。

 

高山さんの一人芝居は、吉岡さんのこれまでのレポを読んである程度は想像していたものの、予想を遥かに超えるものでした。2時間という時間が過ぎたとは全く思えませんでした。高山さんの創り出される世界に吸い込まれ、時の流れの感覚が変わってしまってたんでしょうね。

 

形のあるもの、形のないもの、様々なものになり切り、その心を演じられる高山さんの一人芝居。「噂」「宿命」「運命」「夢」をキーワードにした構成が素晴らしいのはもちろんですが、それぞれの登場者(物?)の演じ分けの巧みさ、細やかさが素晴らしく、一刻もダレる隙を与えない表現の連続でした。

 

ミスターDの動きの中に、さりげなくマイケルのポーズやダンスのフリが組み込まれていたのもツボでした!

 

マイケルの父ジョーが、マイケルに虐待とも言える指導をする場面。ジョーの後ろ姿、「違う!」と叫ぶ声、殴る音…殴られるたびに私の身体はこわばり、ジョーの背中越しに幼いマイケルの姿がはっきり見えました!

 

マイケルが語る時は、背中を丸めた後ろ姿で、ささやくような透明な高く細い声。マイケルの孤独が会場に広がりました。

 

面白かったのは、マイケルの決断の素早さに、「運命」が追いつけなくなった時。ミスターDの焦る様子が可愛く、微笑ましくて、笑いながら見てたものの、実は人が運命を引っ張ることもできるということを体現したすごいシーンだなあと思いました。

 

そんな細やかな表現を積み重ねての、ラストの圧倒的なスピーチ! ミスターDが「Destiny」から「Dream」に変わり、マイケルの夢を引き継いで行くことを呼びかける熱い言葉…

 

1人で演じられたとは思えない厚みと、熱さに加え、そこに重なるマイケルの名曲の数々。この公演を体感し、この場にいられたことはほんとうに幸せでした! 是非是非、再演の機会を作っていただけたらと思います。

 

憧れの目黒ブルースアレイに初めて行くことができたことも嬉しかったです! このステージで、数々のソウル・サーチン・ザ・セッションをされてたんだなあと思って、感慨深かったです。

 

(ここまで)

 

フレーテさん、すばらしい感想、ありがとうございます。必ず、再演していきます。

 

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興奮。

 

まだまだ興奮冷めやらず、というところが正直なところだ。セットリストを作るために、同録を見返したりしているうちに、またのめりこんでしまったり。

 

湯川さんの最後見終わった後、「これ、まだたった130人しか見てないんですから、ひろめなきゃ」という言葉がすべてだと思う。

 

高山さんは「吉岡アカデミー賞」、いや、舞台ものだから「吉岡トニー賞」か、で「脚本」「主演」「作品」で堂々受賞だ。

 

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ENT>ONE MAN PLAY>Takayama Hiroshi>Michael Jackson

 

 

 

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