〇キャロル・キングのミュージカル『ザ・ビューティフル』7月末から帝劇で | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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〇キャロル・キングのミュージカル『ザ・ビューティフル』

 

【The Beautiful : The Carol King Musical Will Be Launched July 2017】

 

日本版。

 

アメリカ・ブロードウェイで大ヒット中のキャロル・キングの自伝的ミュージカル『ビューティフル~ザ・キャロル・キング・ミュージカル』の日本語版が2017年7月26日から8月26日まで東京の帝国劇場で行われる。主演のキャロル・キング役は水樹奈々と平原綾香のダブル・キャスト。チケットの一般発売は、5月13日(土)から。先行抽選エントリーは4月25日(火)から28日(金)、先行先着販売は5月7日から。S席13000円、A席8000円、B席4000円。全43回。水樹が22本、平原が21本、それぞれ主演する。

 

詳細はこちら

http://www.tohostage.com/beautiful/

 

『ビューティフル~ザ・キャロル・キング・ミュージカル』は、2013年サンフランシスコでトライアウトが始まり、2014年1月からブロードウェイに上がったミュージカル。その後2015年からはロンドンでも始まり、全米ツアー、全英ツアーまで行われている人気ミュージカル。1942年生まれのキャロル・キングが育った1950年代、60年代の音楽シーンを背景に、キャロルとその周辺の人物の人間模様を描く。トニー・アワード、グラミー賞なども多数受賞している。曲としては、キングの最大のヒットアルバム『タペストリー(つづれ織り)』(1971年)あたりまで。

 

■ストーリー (日本版公式ページより)

 

ニューヨークに住む16歳のキャロル・キング(水樹奈々/平原綾香)は、教師になるように勧める母親(剣 幸)を振り切って、名プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込み、作曲家への一歩を踏み出す。やがて同じ高校に通うジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と出会い、恋に落ちた二人はパートナーを組み、キャロルが作曲、ジェリーが作詞を担当するようになる。二人は結婚し、キャロルは必死で子育てと仕事に邁進する。

 

その頃二人は、ドニーがプロデュースする新進作曲家と作詞家のコンビ、バリー・マン(中川晃教)とシンシア・ワイル(ソニン)と知り合い、良き友人となり、互いにしのぎを削り、ヒットチャートの首位を争うようになる。

数々のヒットを放ち、全てが順調に進んでいるかのように思われたが、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感から、ジェリーは精神的に追い詰められるようになり、奇怪な行動や浮気を繰り返すようになる。キャロルはやり直そうと必死になるが、すでに手遅れだった。

 

28才で二人の子持ちのシングルマザーとなってしまったキャロル。しかし、彼女はくじけることなく人生を切り拓いて行く。ロサンジェルスへ移住した彼女を待ち受けていたのは、まったく新しい門出だった――。

数々の困難をくぐり抜けた、知られざるキャロル・キングの半生を描く、誰しもが共感する感動の物語。

 

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全編、キャロル・キングの作品と、当時のヒット曲など(必ずしもキングが書いたものには限らない)およそ30曲近くが歌われる。この楽曲の日本語訳詞を湯川れい子さんが担当する。

 

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先日お会いした湯川さんが、ちょうどこのプロジェクトを始めて、すでに何曲か訳詞をされているという。当初は、ちょうど湯川さんが自伝を書いているところだったので断ろうと思っていたそうだ。友人にその話をしたら、「自伝なんてあなたが90になったってかけるでしょう。今できる仕事を今やるべき」と言われ、これを引き受けることにした。また、ちょうど1960年代のヒット曲がたくさん出てくるが、そうしたものをリアルタイムで知っていることもあり、やはりそれらを知らない人がやるのではなく、知っている人がやったほうがいいだろうと思ったこともあるそうだ。そして、3月中まではこれにかかりっきりになるという。

 

「サム・カインド・オブ・ワンダフル」「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」「アップ・オン・ザ・ルーフ」「ロコモーション」「オン・ブロードウェイ」「ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン」「イッツ・トゥ・レイト」「ユーヴ・ガッタ・ア・フレンド」「ユー・メイク・ミー・フィール・ライク」ア・ナチュラル・ウーマン」など珠玉の名曲が次々と登場する。

 

数多くの訳詞をてがけ、洋楽を日本の音楽ファンに届ける橋渡し的な役割を何十年にもわたって担ってきた湯川さん、渾身の作品になりそうだ。音楽ファン、洋楽ポップスファンにとっては必見のミュージカルとなることまちがいない。

 

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