◎クロード・マックナイト「キタゴヤマックナイト」に登場 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎クロード・マックナイト「きたごやまっくないと」に登場

【Kitagoyamack Night】

公開練習。

アカペラをこよなく愛するチーム「キタゴヤマ」とその仲間がテイク6のクロード・マックナイトをゲストに迎えて、いろいろアカペラを一緒に歌うという公開練習のようなものが、2016年8月1日、東京FMホールで行われた。昼の回、夜の回と2回行われ、夜の回はほぼ満席に。

「キタゴヤマ」は、北山家のリヴィング・ルームにアカペラやはもることが好きな友人が集まって、アカペラでいろいろ試行錯誤しながら歌を練習するというイヴェント。これまでにも何度か開催されてきたが、今回はクロードを迎えるということで大規模に行われた。

今回集まったメンバーは、みなテイク6が大好きで、いわばテイク6をきっかけにアカペラにのめりこんだような人たちばかり。テイク6のいろいろな楽曲をパートを分けて譜面に起こしており、クロード本人を驚愕させた。

今回のメンバーには、テイク6の初来日か2度目のときに会場出口で出待ちして、テイク6曲をメンバーの前で披露した当時学生だった人たちもいた。そんな彼らが25年以上も経って、そのあこがれのメンバーと同じステージに立つというところが、ちょっと感動的でもあった。

クロードも日本にこれほど、テイク6のことを愛してくれて、しかも歌い続けているグループがいることに大変感銘を受けている様子で、次々と、テイクの楽曲や、シンガーズ・アンリミテッドの楽曲などを、一緒に歌った。

テイク6のファースト・アルバム『テイク6』からは、結局、「あれを歌おう、これを歌おう」ということで次々と歌われ、「スプレッド・ラヴ」「ア・クワイエット・プレイス」「ゴールド・マイン」「イフ・ウィ・エヴァー」の4曲が歌われた。みんなまるでテイク6のメンバーになったような感覚で歌う。もちろん、みんなプロなのですぐにきちんと歌えてしまうから、やはりすごい。そして何よりステージのみんながクロードと一緒に歌えているというその現実が、一番うれしそうだった。

打ち上げの席で、クロードは若きメンバーたちにこう話した。

「テイク6を始めたときから僕らがいつもしたかったのは、『スプレッド・ラヴ』(愛の輪を広げること)だった。本当にそれだけだった。そして今夜は、僕らがそうして広めた『愛』が広まった成果だったと思う。君たちが僕の曲を25年以上も歌い続けて、テイク6のファンであり続けてくれたのを見て、僕は本当に笑顔になりました。僕にとっては、それがまさに『スプレッド・ラヴ(愛を広めること)』なんだ。みんながみんなを気持ちよくさせること、それがすべてだ。乾杯!」

■「ターニング・ポイントとなったファースト・アルバム」

クロードに計らずも今回の中心となったファースト・アルバムについて尋ねると、こう話してくれた。


「自分たちのキャリアにおけるターニング・ポイントとなったのは、このファースト・アルバムがグラミーにノミネート(3部門)され、実際に獲得(2部門)したことだった。それまでは、アルバムは10万枚程度しか売れてなかったが、グラミーを取ってから、200万枚ものセールスになったんだ。レコード、CDが売れない今からすると、とても考えられないことだよね。このアルバムがグラミーを取ってからは、みんなが僕たちのことを知るようになった。

もちろん、学生のときに始めたこのアカペラ・グループが、その頃、まさかこんな25年以上も長続きするなんて夢にも思わなかったよ。だがこれがグラミーを取ったことですべて変わったね。

このアルバムは2-3か月かけて仕上げた。あの頃は、まだセドリックらは、学生で、しかもアラバマのハンツヴィルから(録音スタジオの)ナッシュヴィルまでやってきたんだ。車で2時間くらいかかるんだ」

そして、このアルバムは1988年3月に全米リリース、日本では1989年6月にリリースとなった。その記念すべきファースト・アルバムのライナーノーツを書いた。そしてこのアルバムは日本のアカペラ・ファンにも大きな衝撃を与えた。

ちょうどゴス黒沢さんも観戦。「いやあ勉強になるなあ」と感嘆しつつ、クロードとツーショットの写真を撮ってさらに感激していた。

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クロードはこの8月全国各地でワークショップやライヴを行う。

日程詳細など↓

テイク6のクロード・マックナイトが8月に単独来日、各地でワークショップとライヴも実施
2016年07月16日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12180682366.html

なお、2016年8月5日(金)のワークショップの詳細は次の通りです。

(事前申し込み必須ですので、お気をつけ下さい)

講師:クロード・マックナイト先生(Take6の創設メンバー。一番高いパートを担当。低音もとても素晴らしい)
アシスタント:北山陽一(ゴスペラーズのメンバー。Take6にあこがれて歌い始める。慶應義塾大学非常勤講師5年目)
アシスタント:安倉さやか(ボーカルトレーナー。VIP公認インストラクター。北山の師匠、生徒多数、詳しくはWebで。)

会場:野方区民ホール(西武新宿線野方駅南口から徒歩3分:電話番号 03(3310)3861)[ 〒165-0027 東京都中野区野方五丁目3番1号 (野方WIZ地下2階)]

日時:8月5日18時30分受付開始、19時30分開始予定(全員揃ったら始めます)21時30分終了(会場が22時完全退館ですので、少々バタバタしてしまうかもしれませんが、少しでも長く開催したいため、ご理解いただけたら幸いです)

入場料:3000円
受付にてお名前を告げていただき(事前申し込み必須)、入場料をお支払いください。自由席です。(クロードの前で歌ってみたいとか、クロードに直接質問してみたい! という方はできるだけ前の方に座ることをおすすめします。時間にも限りがありますので、希望者多数の場合はご希望に沿えない場合もございます。予めご了承ください)

ワークショップ内容(予定)
全員参加型のレッスン(全員で一つのことにトライする)
幾つかのグループに分かれてのレッスン(全体でハーモニーとその変化を体感)
生け贄レッスン(数人:希望者の中から講師に選んでもらって、1人の歌、あるいは数人でのハーモニーを指導してもらう)
質疑応答(随時)
アシスタント達が随時ツッコミや補足質問、時間管理を行います。

参加資格は特にありませんが、アカペラ未経験の方の鑑賞目的での参加はお断りする場合があります。

①住所
②氏名
③連絡先電話番号
④所属(していた)サークル及び部活または合唱団、レッスンで通っていた学校等の記載を出来る限りお願いします。

開催場所等イベントへの要望も受け付けます。クロードにきいてみたいこと、普段から抱えている音楽的な悩み、早い時間での開催希望等、必須項目以降は自由に書いていただいてOKです。ご連絡お待ちしています。

参加希望の方は
aws.acapella.clinic@gmail.comまで連絡ください。よろしくお願いします!

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■セットリスト、キタゴヤマックナイト、2016年8月1日(月)、東京FMホール

Setlist

Show started 18:00
01. If We Ever
02. Walk On The Wild Side
03. Hark! The Herald Angels Sing
04. Always Coca-Cola (CM song)
05. London By Night (The Singers Unlimited)
06. Spread Love
07. Gold Mine
08. Quiet Place
09. I Believe
10. Come Unto Me
Performance ended 19:41
Show ended 19:57

■メンバー

クロード・マックナイト(スペシャル・ゲスト)

キタゴヤマ 
 =北山陽一、多胡淳、日向 理(多胡オサム)
新井篤行
家所正樹
吉田圭介
よういんひょく
真藤敬利(しんどうたかとし)
橘哲夫

(2016年8月1日月曜、東京FMホール、キタゴヤマックナイト・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Kitagoyamacknight

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